『最強の成功哲学書 世界史』神野正史
成功哲学としての世界史
世界史というと、出来事と年号を覚えて、という感じの勉強をするというのがありますよね。
本書は、成功哲学としての世界史ということで、世界史での成功や失敗から、成功哲学について学べる一冊です。
▼ ここに注目・言葉・名言 ▼
「「チャンスが来てからあわてて努力を始めたのでは遅い。」
ひとつの夢や目標に向かって努力する。そんなことなら誰でもやっています。
問題はその夢が破れたとき、失意に打ちひしがれることなく、すぐに気を取りなおして「次」に向かって努力を怠ることなく続けることができるか?
失意の中にあっても、好機が訪れていないか目を光らせ続けることができるか?
ここが人生の岐路となります。」(p.035)
失敗したあとも、努力を怠っていないか
これは、ナポレオンの話から、このようなことが書かれています。
コルシカ島から逃げ帰った後にも、ナポレオンは自分ができることをやっていた。
それが、その後の活躍につながっているということです。
うまく行っているときは、そのまま進めば良いでしょう。
うまく行っていないとき、そういうときにどうするか?そこで真価が問われて
いるのでしょうね。
逆境と飛躍は表裏一体
「歴史を紐解くと「大いなる飛躍」の前には、必ずと言っていいほど「逆境」「停滞」という不遇時代があるものです。
逆にいえば、こうした不遇時代に力を蓄えることができた者だけが、それを爆発させる機会が巡ってきたとき、「大いなる飛躍」を成し遂げることができるのです。」(p.051)
逆境の中でどうするか?
これも、また同じような話なのですが、逆境の中にあってどうするか。
これが大切ということです。
成功したい人たちでも、ずっと成功していたわけではないことが多いです。
むしろ、初めはうまくいかなかったりします。
そういううまくいっていない時間に、何をしているか。
ここが次につながっていくということです。うまくいっていないときが、一番大切な時間なのでしょうね。
▼取り入れたいと思ったこと
戦略とは、大まかな計画。作戦とは、個別・具体的計画。戦術とは、現場での手段・方術。
戦略と戦術の違い。作戦というものを考えると、わかりやすくなりそうですね。
不遇の時代、どうやって過ごすのか。そういうことを考えるにも戦略などを
考えたいものですね。
最強の成功哲学書 世界史
世界史。それを成功哲学書として読んでみる。
そうすると、見えてくることも変わってくるかもしれません。
年号や出来事だけではなく、そのウラにある、人の考えや行動。
そういうことを学んでみると、また違った世界史が見えてくることでしょう。
『最強の成功哲学書 世界史』は、世界史から成功哲学を学びたい方が読まれると、参考になると思います。
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★★★★☆
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歴史の英雄から、成功哲学を学ぶ。そういうものとして見ることができます。
世界史から成功哲学を学びたい方が読まれると、参考になると思います。
▼ おすすめしたい方 ▼
世界史から学びたい方。
ビジネスパーソン。
★『最強の成功哲学書 世界史』神野正史
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