『SUPER BOSS (スーパーボス)』シドニー・フィルケンシュタイン
本の目次
はじめに
第1章 スーパーボスの3つのタイプ
第2章 「持っている人」を見つけ出す
第3章 限界を超えさせる
第4章 がんこなのに柔軟
第5章 師匠と弟子のようにそばで教える
第6章細部を見ながら部下に任せる
第7章 部下同士に競わせる、助け合わせる
第8章 優秀な元部下のネットワークをつくる
第9章 スーパーボスになる方法
ボス・上司
本書は、上司、ボスについて書かれた一冊です。
スーパーボスということで、すごいボスとはどういうボス、上司なのか、ということが書かれています。
部下も一流にしていくボス。そういう上司、ボス像が書かれています。
ここに注目・言葉・名言
因習打破主義者、栄誉あるろくでなし、養育者
「かくも多種多様なスーパーボスにも、共通する特徴がたしかにある。研究を始めて数年たったころに気づいたことだが、人物像はさまざまでも上司としてのモチベーションは3つのパターンにはっきりと分かれるのだ。業界によってパターンに偏りがあるということもない。」(p.38)
スーパーボスの3つのパターン
因習打破主義者、栄誉あるろくでなし、養育者という、3つのパターンに、スーパーボスは分かれるということです。
簡単に言うと、以下のような感じです。
因習打破主義者:芸術家肌、創造的天才
栄誉あるろくでなし:勝利こそ至上命題
養育者:部下の成功を心から気にかける
こういうタイプ、モチベーションによって違ってくるとのこと。
どこに重点を置くかで変わってくるのでしょうね。部下としては、養育者が良さそうというか、楽そうではあります。
スーパーボスが求めること
「まず、もっとも優しい「養育者」タイプであっても、スーパーボスは部下を猛烈に駆り立てる。」(p.87)
「スーパーボスが求める成果は、ただすばらしいだけでなく、ずば抜けてすばらしいものだ。」(p.88)
完璧は最低限、求めるのは不可能なこと
スーパーボスが部下に求めるのは、完璧なことは最低限で、不可能と思えそうなことを求めるとのこと。
かなり要求の水準が高いということです。
それは、自分に対しても高いということもありますし、他人に対しても高いということのようです。
仕事に対する姿勢は甘くない。厳しい。
こういうことが、本書を読むとわかります。そして、そういった厳しさが、部下の成長を促して、一流にしていくということがあるということがわかります。
取り入れたいと思ったこと
部下などのやる気の引き出し方。これも書かれています。
ビジョンを設定して、そこに向かって進んでいくようにする。こういう手法を取るということです。
やはり、未来をより良くするビジョンを描いて、そこに向けて進んでいくということです。
何も考えないで、やる気が自然に出てくるというようなことはしていない。
こういうことがわかりますね。
あわせて読みたい
『上司のあなたが頑張って働いても部下はなぜついてこないのか?』
森 昭
上司のあなたが頑張って働いても部下はなぜついてこないのか? 上司の頑張り方。そういうものがあるのでしょう。 部下がついてくる、部下が働くようになる、上司の頑張り方。 そういうことを知りたい方に参考になると思います。
『上司のあなたが頑張って働いても部下はなぜついてこないのか?』 森 昭 - ビジネス書をビジネスのチカラに
上司としてがんばっても、部下がついてこない。
としたら、どうすると良いのか。このあたりを考えたい方は、こちらの本を読んでみてください。
何をすると良いかのヒントが得られると思います。
『SUPER BOSS (スーパーボス)』シドニー・フィルケンシュタイン
上司やボスとして、優れている人はどういう人なのか。
スーパーボスということで、本書では、ボスの特徴がわかります。
ボスと部下のつながりが、プラットフォームのようになっています。
ボスと部下。その関係などを考えたい方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
スーパーボスということで、優れたボスがどのような人なのかといったことが書かれています。
上司と部下の関係などを考えたい方が読んでみると、参考になると思います。
わたしは考えさせられました。
おすすめしたい方
人事担当者。
経営者。
『SUPER BOSS (スーパーボス)』シドニー・フィルケンシュタイン
今日の「ビジネス書をチカラに!」
完璧は最低限、求めるのは不可能なこと
上司と部下の関係を考えてみる