『シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか—新しい大人消費が日本を動かす』阪本 節郎
シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか ―新しい大人消費が日本を動かす
- 作者: 阪本節郎
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
シニアマーケティング
シニアマーケティングは、これからお年寄りがますます増えていく中で、重要だと言われていたりします。
しかし、なかなかうまくいっていないところもありますね。
本書では、なぜシニアマーケティングがうまくいかないのか。
そして、どうするとシニアマーケティングがうまくいくのかということが、書かれています。
ここに注目・言葉・名言
健康、経済、コミュニケーションへの不安
「いまの50+世代はそこをなんとかできるのであれば、なんとかしたい、という気持ちが強くなってきた。実際、この3大不安要素が3大資本であり、これらがケアされればそれなりに安心感もある人生を送ることができる。この3大不安をケアすることによって、「人生下り坂」感から「人生これから」感への転換が可能になる。」(p.95)
人生これから
いまの50+世代は、健康や経済、コミュニケーションに不安も持っている。
しかし、これらを何とかできれば、人生これからとも思える。
ということで、この3大不安要素をどうにかしたいとも思っているというわけです。
ここにお金を使うというのはあるということですね。
情報縁
「ひと昔前は、高齢者のつながりといえば隣近所と親戚からなる「地縁・血縁」が当たり前だった。ところがいまの50+世代は今見てきたように「メディア生活者」である。いまや夫婦でも仲間でもネットを含めた「メディア情報」によって縁をつくる「情報縁」である。」(p.289)
情報で縁をつくる
今の50+世代は、ネットも使う。そして、情報によってつながるようになる。
これを情報縁と言っています。
昔であれば、近所と血縁だけだったのが、情報で人間付き合いが始まる情報の縁ということですね。
思ったこと
団塊世代と若者の共通項として、仲間や横のつながりを重視する傾向があるということです。
横の意見を大切にするというのはありそうですね。
そういう意味でも、情報縁が大切になりそうです。そう考えると、今の若者と同じような手法でマーケティングもできるのかもしれません。
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マーケティング。まずは、考え方が大切なように思います。
消費者、お客様が、何を求めているか。ここを考えるのに、こちらの
本も参考になると思うので、合わせて読まれると良いですね。
『シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか—新しい大人消費が日本を動かす』阪本 節郎
シニア向けのマーケティング。
今後、さらに大切になっていくというのはあるでしょう。
しかし、なかなかうまくいかない。これは、今のシニアを知らないからだと思います。
ということで、今のシニアを知りたいなら、本書を読んでみると良いですね。
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
シニアマーケティングはうまくいきにくいということで、なぜうまくいかないのか、どうしたらうまくいくのかということが書かれています。
今のシニアの消費について書かれています。
シニアマーケティングを考えたい方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方
マーケティング担当者。
ビジネスパーソン。
『シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか—新しい大人消費が日本を動かす』阪本 節郎
シニアマーケティングはなぜうまくいかないのか ―新しい大人消費が日本を動かす
- 作者: 阪本節郎
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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