セレンディピティについて書かれています。
「幸運なサプライズ」「幸運な偶然」を起こすために、どのような考え方や行動をすると良いかといったことが説明されています。
『セレンディピティ 点をつなぐ力』クリスチャン・ブッシュ
目次
第1章:単なる幸運とセレンディピティの違い
第2章:妨げになる4つのバイアスを自覚する
第3章:「リフレーミング」で感度を高める
第4章:自らセレンディピティを求めるには
第5章:トリガーの種をまき、点をつなげる方法
第6章:好ましい偶然を好ましい結果に変える方法
第7章:人的ネットワークとセレンディピティ
第8章:組織のセレンディピティを高めるには
第9章:あなたのセレンディピティ・スコアをつける
第10章:賢く運を引き寄せるためにできること
『セレンディピティ 点をつなぐ力』のここに注目・言葉・名言
セレンディピティの3つの特徴
「1 ある人に何か予想外、あるいはふつうではないことが起こる。それは物理現象のこともあれば、会話のなかでたまたま出てきた話題のこともある。これがセレンディピティ・トリガーだ。
2 その人がトリガーをそれまでかかわりのなかったことと結びつける。点と点を結びつけ、一見 偶然のような出来事や出会いに価値があるかもしれないと気づく。このそれまで無関係と思われていた事実や出来事を結びつけることを「パイソシエーション」という。
3 重要なポイントとして、実現した価値(洞察、イノベーション、新しい手法、問題への新たな解決策)はもともと期待されていたものでも、誰かが探していたものでもなく(少なくとも探していた形ではない)、完全に予期せぬものだということだ。」(p.19)
セレンディピティの3つの特徴
セレンディピティの3つの特徴があげられています。
予想外のことが起こって、関わりのないことに結びつけ、予期されていない価値を実現するということです。
何かと何かを結びつけて、予想外の価値が実現するということですね。
想定されたものだと、あまりセレンディピティとは言わないようです。
ただ思うのですが、想定したものでも、何かと何かを結びつけて、価値になるなら、それも、ある意味、幸運なことのようにも思います。
想定通りにいかない、予想以下の結果となることも多々あるからです。
それは、セレンディピティとは言わないのかもしれませんが。
機会として捉える
「世界はセレンディピティにあふれている(私たちがそう望めば)
あらゆる状況、とりわけあらゆる会話を、セレンディピティを経験する機会としてとらえるには、意識して取り組む必要がある。たとえば誰かの話を聞くときには、その内容がわずかでも自分の、あるいは他の誰かの関心と重なっていないか考える。他の人のアイデアと「競い合う」のではなく、それを発展させようとすれば、自分や周囲のために点と点をつなぐ能力が鍛えられる」(p.76)
意識して取り組む
何をやるにしても、より良くできないかと考えていれば、何かのヒントを見つける可能性は高くなりますよね。
例えば、本を読むにしても、その内容を仮に知っていたとしても、誰かに教えることができないかと思ったりして読めば、知っているから必要ないと思うのとは違ったことになるかもしれません。
どんなことも、より良いことに繋げようと意識する、考える。
そういう姿勢がまずは「幸運」「セレンディピティ」につながるということです。
取り入れたいと思ったこと
点と点をつなごうと考えることの大切さが書かれていました。
実際につなぐかどうかは別としても、そう考えないことには、つながらないことがあるだろうと思います。
流れを作ることを意識すると、うまく行きやすいのではないかと思いました。
望む結果があるとしたら、そこに向けて、点を少しずつ繋げていく。
そんな考え方ができると良さそうですよね。
あわせて読みたい
『明日、いいことが起きる眠る前の自分への質問』臼井由妃
『明日、いいことが起きる眠る前の自分への質問』臼井由妃 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらの本では、眠る前の自分への質問ということについて書かれています。
自分を元気にするような、そんな質問などについて考えたい方が読まれると参考になることが見つかると思います。
『セレンディピティ 点をつなぐ力』クリスチャン・ブッシュ
おすすめ度
★★★★☆
セレンディピティ、「幸運なサプライズ」「幸運な偶然」を起こすために、どのような考え方や行動をすると良いかといったことが説明されています。
幸運な偶然を起こしたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
セレンディピティについて考えたい方。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
あらゆる状況を、セレンディピティを経験する機会としてとらえる
セレンディピティを意識していますか?