元キリンビール(株)エグゼクティブ・フェローの和田 徹氏が、商品づくりについて書かれています。
「キリンチューハイ氷結」の開発を指揮するなどされた方ということです。
『商品はつくるな 市場をつくれキリン「伝説のヒットメーカー」商品づくり24の技法』和田 徹
目次
はじめに
第1章 未来の市場のド真ん中を射貫け
第2章 「偶然のひらめき」を呼び込む習慣
第3章 企画書で商品は磨かれる
第4章 純度を保ちながら、化学反応を起こす
おわりに
『商品はつくるな 市場をつくれ』のここに注目・言葉・名言
「より良い商品、ずっと売れ続けるロングセラーをつくるのに必要な第一歩。 それは未来を描くこと。10年~30年後の人々の理想とする生活を想像することです。」(p.025)
売れ続けるロングセラーをつくるのに必要な第一歩。未来を描く
未来を考えることが、売れ続けるロングセラーをつくるのに必要な第一歩ということです。
どんな世界になるのか、どんな世界になって欲しいのか。
そういったことを考えてから、商品を考える。
未来の人の生活にも関わるような商品を考えようとすることで、ロングセラーの商品開発は始まるということですね。
何度も問い直す商品づくり「3つの質問」
「私が商品や構想をつくっていく中で、いつも繰り返し自分に問いかける
3つの質問があります。
「人々を本当に幸せにするか? 世の中をよくするか?」
「真のオリジナリティがあるか?」
「100点満点以上か?」
いずれも当たり前のように思えますが、3つそろえるとなると難しいのです。
けれども、商品づくりでホームランを打つためには、必ずすべてを備えた商品を送り出す必要があります。」(p.062)
ホームランを打つために
ヒット商品を作るために必要な、3つの質問ということです。
これら、一つひとつとっても、難しいことだと思います。
そして、これら3つを備えた商品となると、さらに難易度が高くなりますよね。
それでも、ヒット商品を作るには、これら3つを揃えることが求められるということです。
さらに、詳しいことを知りたい方は、本書を読んでみてください。
取り入れたいと思ったこと
「お客様にとってのベネフィット」が大切ということが書かれています。
(p.172-173)
機能を説明しても、それがお客様、ユーザーにとってどんなベネフィット、メリットがあるのかがわからなければ、購入には至りにくい。
メリットやベネフィットを伝えたいですね。
あわせて読みたい
『ひらめきをデザインする──熱狂的ヒットのつくりかた』ジョン・コルコ
『ひらめきをデザインする─熱狂的ヒットのつくりかた』ジョン・コルコ【書評】 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらの『ひらめきをデザインする』は、ヒット商品をどうやって考えるか。
デザイン思考について書かれています。
デザイン思考で商品を開発したいという方が読まれると、参考になると思います。
『商品はつくるな 市場をつくれ』
おすすめ度
★★★★☆
元キリンビール(株)エグゼクティブ・フェローの和田 徹氏が、商品づくりについて書かれています。
ヒット商品、市場の作り方について書かれているので、商品開発者の方などが読まれると、参考になることが見つかるはずです。
おすすめしたい方
商品開発担当者。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
売れ続けるロングセラーをつくるのに必要な第一歩。未来を描く
「人々を本当に幸せにするか? 世の中をよくするか?」
「真のオリジナリティがあるか?」
「100点満点以上か?」