『人間アレルギー なぜ「あの人」を嫌いになるのか』
目次
第一章 人間アレルギーの基本症状
第二章 先人たちのアプローチ
第三章 人間アレルギーのメカニズム
第四章 「愛着障害」という核心
第五章 人間アレルギーの克服なぜ「あの人」を嫌いになるのか
なぜ、人を嫌いになるのか?
その原因などについて、「アレルギー」という考え方で説明されています。
▼ ここに注目 ▼
「生まれついたときには、嫌悪感という感情は存在しないとされる。嫌悪感は、獲得される感情だと考えられているのだ。実際、多くの大人が嫌悪感を催すような不快な写真やぞっとするような生き物を赤ん坊に見せても、赤ん坊は平然としているか、むしろ好奇心を見せる。」(p.050)
嫌悪の感情は、後天的に獲得する
人間は感情の生き物と言ったりします。
そんな人間ですが、嫌悪の感情は、生まれたあとに、獲得するもので、学習するもののようです。
また、伝聞や疑似体験でも、嫌悪感は抱くようになるとのことです。
嫌いという感情は、「学習する」ことのようですね。
根本原因は「過剰な異物認識」
「人間アレルギーは、必要以上に他者を異物とみなしてしまうことから始まる。ゆえにまず、行き過ぎた認識(原因)をどう変えるか考えなければならない。激しいアレルギー反応(結果)ばかりに目を奪われ、対症療法を講じようとしたところで、川の下流を堰き止めようとするようなもので、決壊して押し流されるのが落ちだ。」(p.170)
人間アレルギー
他者を、必要以上に異物とみなしてしまう。
こうなると、その人のことを嫌いになったり、似たようなことをすることを嫌いになったりしてしまいます。
そして、それがひどくなると、攻撃したり、関係を絶つといったことになり、うまく人間関係を作ることができなくなってしまいます。
原因に対して、どう対処するかを考える。これが大切になってくるということです。
このあと、本書では、どのような対応策があるかについても書かれています。
興味がある方は、読んでみてください。
▼取り入れたいと思ったこと
人に対する嫌いという感情がどうやって生まれてくるのか、わかりやすく書かれていました。
そうならない方法も、だいたいわかりますし、嫌いになってしまった場合でも対応策はわかると思います。
嫌いな人が少なければ、嫌いな感情を持つ機会も少なくなる。
嫌いな感情を知ることで、変わっていきますね。
人間アレルギー なぜ「あの人」を嫌いになるのか
好きだった人を、なぜ嫌いになるのか。
不思議と言えば、不思議ですよね。「アレルギー」という考え方で考えてみると、人間を嫌いになる理由などが理解しやすいです。
嫌いな人をどうすると良いかといったことも書かれています。
「人間アレルギー」について知りたい方が読まれると、参考になると思います。
読んでみてください。
▼ あわせて読みたい ▼
『あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか』レイチェル・ハーツ(著)
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.5)
▼ おすすめしたい方 ▼
「人間アレルギー」について知りたい方。
ビジネスパーソン。
★『人間アレルギー なぜ「あの人」を嫌いになるのか』岡田尊司
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