コピーライターで、世界ゆるスポーツ協会代表理事の澤田智洋氏が、弱さから考えて、ビジネスや社会を変えていくことなどについて書かれています。
苦手、できないこと、障害、コンプレックスなどから、どう発想して、ビジネスなどを考えていくかといったことがわかります。
『マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろう』澤田智洋
『マイノリティデザイン』の目次
【はじめに】
【第1章】マイノリティデザインとは何か?
──広告から福祉へ。「運命の課題」との出会い
【第2章】才能の使い道を、スライドさせよう。
──本業の外へ。マスではなく、ひとりのために。ファストアイデアよりも、持続可能なアイデアを。
【第3章】運動音痴がつくった「ゆるスポーツ」
──「弱さ」から始まる楽しい逆襲
【第4章】自分をクライアントにする方法
──企画書を自分宛に書いてみよう
【第5章】マイノリティデザインのつくり方
──秒単位の「暇つぶし」ではなく、長生きする「生態系」を
『マイノリティデザイン』ここに注目・言葉・名言
「僕ら広告クリエイターの仕事は、クライアントや商品・サービスをまず肯定する目線を持つところから始まります。あらゆる角度や距離感で観察し、魅力を発見し、そして発信する。「広く告げる」とはあくまで広告作業の一部でしかない。
でも、この「肯定」と「発見」と「発信」、自分のためにやったことはありますか?大切な人にやったことは?せっかくなので、やってみませんか?」(p.232)
矢印を「外へ遠くへ」ではなく「内へ近くへ」
「肯定」と「発見」と「発信」を、自分や身近な人にやってみるということです。
その方法などについても書かれています。
それは、例えば、以下のような感じです。
自分の人生のコンセプトをつくる
「「マイベスト・喜怒哀楽」から入って、過去の自分のどの感情を拠り所にするか考えてもよし。「貢献ポートフォリオ」を見ながら、「あれ、実は家族貢献が少ないな」とか「年々、会社貢献比率」が上がりすぎているな」とか、改めてだれのために働くのかを定義してもいい。はたまた、倒したい「苦手」を定めて、自分のどの「得意技」をぶつけるかを想像してもいい。自分というクライアントのクリエイティブディレクターとして、提案をしていきましょう。」(p.252)
自分についてのコンセプト作り
商品や広告など、コンセプトを作りますよね。
それを自分に当てはめて、自分の人生のコンセプトを作る。
そこから、働き方などを考えてみる。
やりたいことを考えてみる。
そういった方法が紹介されています。
取り入れたいと思ったこと
「生態系の作りかたは「PPPPP」。ピンチ、フィロソフィー、プラットフォーム、ピクチャー、プロトタイプ」(p.277)
何かを作るときに、生態系を作ることを考えると良いということです。
そして、そのポイントは、「PPPPP」ということで、これらを考えて、何かを作って、広めていきたいですね。
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その全体像などがわかります。
経営戦略の立て方などを知りたい方が読まれると、参考になるはずです。
『マイノリティデザインー弱さを生かせる社会をつくろう』
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
苦手やコンプレックスなどから、ビジネスなどを考える方法について書かれています。澤田智洋氏自身の経験などを交えながら書かれているので、わかりやすいです。
おすすめしたい方
マイノリティからデザインしたい方。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
矢印を「外へ遠くへ」ではなく「内へ近くへ」
内から外へ