戦略の創造学ということで、戦略をどう考えて生み出すかということが書かれています。
ドラッカー、デザイン思考、ポーターを有機的につなげて、戦略を考えるということがわかります。
『戦略の創造学: ドラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する』山脇 秀樹
『戦略の創造学』の目次
Chapter1 なぜ、新しいモデルが必要なのか
Chapter2 ビジネスの目的・使命・ビジョン
Chapter3 観察から洞察へ
Chapter4 顧客にとって新しい「意味」を創る
Chapter5 新しい意味を創る「予備的分析」
Chapter6 共感を生むためのツール「デザイン思考」
Chapter7 世界観と意味
Chapter8 新しい戦略モデルを構築する
Chapter9 戦略構築の土台
Chapter10 どのように目的を達成するのか
Chapter11 どこで目的を達成するのか
Chapter12 共感と未来のマネジメント
ここに注目・言葉・名言
「競争に勝つための戦略、戦略といっているうちに、なんのための戦略だか忘れてしまったこともあるのではないでしょうか。あるいは、最初から目的とビジョンがないままに、戦略を立てて戦っていないでしょうか。
ふと気がついたら、なんの目的のために戦っているのかわからなくなってしまった、という状況を思い出す方も少なくないかもしれません。」(p.30)
戦略の目的
戦略を立てる目的は何か?
ここが明確でないと、その戦略が良いのか悪いのか判断できません。
何を達成したいのか。
ここを考えた上で、戦略を考えると考えやすいですし、良し悪しを判断しやすいですよね。
目的を考えて、目指すところ・ビジョンを考えたいですね。
ビジョンは、北極星
「観察された変化から洞察を行い、機会を見つける、さらにそれを事業に結びつけるには、そうした一連の作業の方向を決定づける、いわば北極星が必要なのです。その北極星こそが、ビジョンです。」(p.054)
「本書の課題である、新しい戦略モデルの構築にとって最も重要な最初の鍵は、すでに起こった変化を観察することお、そして将来に向けてビジョンを構築することなのです。」
目指すビジョンを明確にする
どこを目指すのか。
このビジョンを明確にすることが、まずは戦略には必要ということですね。
ビジョンがなくても戦略らしきものは立てられると思います。
ただ、その戦略が、果たして実現したいことに意味があるのかどうか。
ビジョンや目的がないと、判断しにくいですよね。
そういう意味で、ビジョンがあると良いわけです。
取り入れたいと思ったこと
ブランド、企業をその他大勢から引き離す「意味」「共感」「世界観」
(p.097)
「意味」「共感」「世界観」が顧客を惹きつける要因だということです。
世界観を作れると、そこに惹かれる人がお客様になってくれるというのはありますね。
意味や世界観を考えたいですね。そこから共感も生まれそうです。
あわせて読みたい
『新版 あたらしい戦略の教科書』酒井 穣
『新版 あたらしい戦略の教科書』酒井 穣 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
戦略。
理解しにくいことの一つではないでしょうか。
戦略をどうやって考えるか、実行するか、こちらの本では、そんなことが書かれています。
戦略の基本的なことを知りたい方が読まれると、参考になると思います。
読んでみてください。
『戦略の創造学: ドラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する』
戦略を、ドラッカーやデザイン思考、ポーターで考える。
その全体像などがわかります。
経営戦略の立て方などを知りたい方が読まれると、参考になるはずです。
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
戦略の創造学ということで、戦略の立て方について書かれています。
全体像がわかり、まとまっているので、わかりやすいです。
経営戦略を立てたい方が読まれると、参考になることが見つかる本になっています。
おすすめしたい方
ビジネスパーソン。
経営者。
『戦略の創造学: ドラッカーで気づき、デザイン思考で創造し、ポーターで戦略を実行する』
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
戦略を立てる目的を考える
ビジョンがありますか?