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『栗山ノート2 世界一への軌跡』栗山英樹。WBCでどのように考えていたのか


『栗山ノート』の続編ということです。

WBCで優勝して、そこまでにどんなことを考えながら、指揮していたのかなどが書かれています。

『栗山ノート2 世界一への軌跡』栗山英樹

『栗山ノート2 世界一への軌跡』栗山英樹

『栗山ノート2 世界一への軌跡』栗山英樹

目次

第1章 謹んで
第2章 自修す
第3章 一道に
第4章 WBC1次ラウンド 貫く
第5章 浩然と
第6章 マイアミラウンド 磨いて

 

『栗山ノート2 世界一への軌跡』のここに注目・言葉・名言

「算多きは勝ち、算少なきは勝たず

中国春秋戦国時代の軍事思想家・孫武の作とされる兵法書『孫子」には、現代社会を生きる私たちにも参考になる心構えが収められています。そのなかのひとつが「算多きは勝ち算少なきは勝たず」で、私はこれを「幅を広げる」と解釈しています。」(p.110)

「戦いかたの幅を持つ意味は、会社組織にも当てはまるでしょう。上司は部下の能力を理解して、この案件にはこの部下を、あの案件にはこの部下を、と適材適所に人材を当てはめていく。
ある案件に複数の部下を充てるには、一人ひとりの部下の長所と短所を組合せることになります。たとえば、コミュニケーションスキルの高い2人がコンビを組むことで、「伝える力」が高まることがあります。2人の能力が足し算されるケースです。
それに対して、コミュニケーションスキルの高い社員と、そこまで高くない社員のコンビでは、「伝える力」がやや低下してしまうかもしれない。その一方で、「聞く力」や「読み解く力」が高まるかもしれない。」(p.111)

幅を広げる

一人ひとりでは、たいしたことはできないかもしれませんが、組み合わせることで、より大きなことができる。

こういうことですね。

野球の場合などは、全員がホームランバッターということはなく、それぞれの役割を担って、得点などをしていく。

仕事も、一人で全部ができる人はいないでしょうし、たとえ全てできたとしても、一人でできる量には限界があります。

幅を広げるためなどに、組み合わせて協力したいものです。

確乎不抜(かっこふばつ)

「『易経』の教えに「確乎不抜」というものがあります。意思や精神がどっしりとして、何事にも動じないさまを表わしています。

アメリカという巨大な敵を前にしても、怯まず、臆さず、気後れせず、ためらわず、敢然と立ち向かっていく。翔平のひと言は、侍ジャパンの原点とも言うべきスピリットを呼び覚ましてくれました。
難しい仕事を担当することになったり、強いチームと対戦することになったりすると、気持ちがもやっとしたり、重圧が肩にのしかかってきます。そんなときこそ、「確乎不抜の志」で挑みませんか。

『易経』はいまから3000年も前に成立した思想です。それだけ長く受け継がれてきたのですから、たくさんの人を救い、勇気づけてきたに違いありません。きっとあなたも、そのひとりになれるはずです。」
(p.256)

大谷翔平選手の言葉

WBC決勝の前の大谷翔平選手の言葉、

「憧れるのはやめましょう」

これで、アメリカに対して動じないで、挑むことができたということです。

確乎不抜とは、こういうことだということです。

重圧がかかるときでも、どっしりと構えられるような準備をしておきたいですね。

取り入れたいと思ったこと

「小事を大事に」ということが書かれています。(p.178)

大事なことの兆しは、小事にある。

だから、小事を大切にということです。

心がけたいですね。

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『栗山ノート』栗山 英樹

『栗山ノート』栗山 英樹。人間が出来ないと環境に支配される - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

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栗山英樹氏が、野球ノートとしてまとめていたものから紹介されています。
いわゆる古典や経営者の言葉などから、学んだこと、心がけていることなどが書かれています。
栗山氏のノートに興味がある方などが読まれると、参考になると思います。

『栗山ノート2 世界一への軌跡』栗山英樹

おすすめ度

★★★★☆

WBCの日本監督だった栗山英樹氏が、どのようなことを考えて、WBCに挑んでいったのか、といったことが書かれています。

WBCの優勝までの過程や思考などを知りたい方が読まれると、興味深く読むことができると思います。

おすすめしたい方

栗山氏の思考から学びたい方。
ビジネスパーソン。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

算多きは勝ち、算少なきは勝たず

確乎不抜