『交渉は創造である ハーバードビジネススクール特別講義』
マイケル・ウィーラー
交渉
人生、すべて交渉。
そんな言葉もあります。交渉は大切ということですよね。
本書では、交渉について、ハーバードビジネススクールで研究を続けてきた、交渉術の専門家、マイケル・ウィーラー氏が書かれています。
▼ ここに注目 ▼
「不確実性を味方につける
次の三つの問いは、交渉の戦略を準備するうえで役立つ。
一 交渉するべきか
二 タイミングは今か
三 全てを賭けるべきか
この問いに答えることで、交渉の不確実性と向き合い、それを戦略に織り込む
ことができるのだ。」(p.39)
交渉の戦略を考える問い
これらの問いを考えると、どういう方針で進めていくかを考えられるということです。
たしかに、大枠を決められますね。
意外と交渉すべきときではないときに、交渉を始めてしまってうまくいかないというのはあるので、一と二は考えたいです。
そして、三のところに来たところで、細かいところを考えてみると良さそうです。
交渉は時々刻々変化する
本書の特徴として、交渉を動的なものとして捉えているということがあります。
相手は、時々刻々変化する。
情報が入ってくれば、変わる。
そんな中では、ときには、交渉前に立てた目標も変えることもある。
こんなところが他の交渉術の本とは違うところでした。
▼取り入れたいと思ったこと
「優れた交渉とは、小さな合意の積み重ねである」
こんな言葉が紹介されていました。
最終合意に至れば良いという考えもありますし、妥協ももちろん必要でしょう。
それでも、小さな合意をしていくことで、大きな合意に至る。
そう考えると、小さなこともおろそかにしないようになると思います。
本書では、とくにこのことが印象に残りました。
交渉は創造である
交渉。
むずかしいことの一つでしょう。
本書では、交渉の際に何を押さえておくと、交渉がうまくいきやすいか。
ということが書かれています。
柔軟に交渉を行いたいという方が読まれると、参考になると思います。
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▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
▼ おすすめしたい方 ▼
交渉を改善したい方。
ビジネスパーソン。
★『交渉は創造である ハーバードビジネススクール特別講義』
マイケル・ウィーラー
★【今日の「本をチカラに!」
交渉は創造である
⇒ 交渉をどう創造しますか?