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【感想】『勝手に選別される世界―ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか』


『勝手に選別される世界――ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか』

  マイケル・ファーティック,デビッド・トンプソン

勝手に選別される世界――ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか

勝手に選別される世界――ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか

  • 作者: マイケル・ファーティック,デビッド・トンプソン,中里京子
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2015/12/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

目次
第1章 レピュテーション経済の到来――「評判」が通貨になる世界へ
第2章 すべてが保管される――アマゾンが切り拓いたデータの「安価、大容量、無期限」保有
第3章 すべてが点数化される――グーグルから生まれた仕事、健康、友人関係を測るアルゴリズム
第4章 すべてが機械化される――ユーチューブを使えば誰でも無名からのし上がれるのか?
第5章 すべてがランクづけされる――フリッカーのランキングに垣間見る「スキルの見える化」
第6章 すべてが定量化される――カーン・アカデミーが突き崩す学位と雇用の関係性
第7章 すべてがリアルタイム化される――エアビーアンドビーでVIPクラスの評価を得ることはできるか?
第8章 すべてが互換性を持つ――フェイスブックの友人関係があなたの金融リスクにつながる理由
第9章 すべてが脱文脈化される――ツイッターの「炎上事故」から身を守るための方法とは
第10章 すべてが先手必勝になる――ヒュンダイ、ヤフー、フェイスブックに学ぶ最強の戦術
まとめ レピュテーション経済で生き残るためのルール 

評判

評判は、「悪い」より「良い」ほうがいいですよね。

本書では、ネットの評判によって、選別される世界について書かれています。

今のことも書かれていますが、これからどうなっていくのかという未来のことも書かれているので、今後を考えたい方にも参考になります。

ここに注目・言葉・名言

「評判の威力は絶大だ。
 どんな人に声をかけてもらえるか、何を一緒にやってもらえるか、代わりに何をしてくれるかは、みな、あなたの評判にかかっている。
 銀行が家や車のローンを都合してくれるかどうか、家主が貸してくれるかどうか、どんな会社に雇ってもらえるか、そもそも仕事にありつけるかどうかも、あなたの評判次第だ。」(p.012)

評判の威力

評判。評価が、いろいろと影響していきますよね。

仕事を得られるかどうか。評判、評価で変わってくることでしょう。

結果を出すということも、結局は、評価されることになるわけですし。

評判が、社会において大切というのはありますね。

「ほぼ完全にマシンに下される判断(DAMM)」という忌まわしい現実

「コンピューターがいっそう強力になり、個人の評判に関するデジタル情報がいっそう豊富になるなか、雇用から解雇まで、また昇進から懲戒処分までといった、かつて人間が判断を下していた分野でコンピューターが重要な判断を下す傾向が急速に高まっている。私たちはこれを「ほぼ完全にマシンに下される判断(DAMM――Decisions Almost Made by Machine)」と名付け、そのプロセスを「DAMMed(ダムド)」と呼んでいる」(p.113)

「ほぼ完全にマシンに下される判断(DAMM)」

判断は人間が下す。これまでは、こういうものでした。

そして、最終的な判断は、これからも人間が下すということは、そこまで変わらないかもしれません。

しかし、コンピューターの評価を参考にしつつ、人間が判断を下すということが多くなって、最終的には、ほとんどが、コンピューターの判断に従う、ということになっていくのかもしれません。

たとえば、住宅ローンなどでも、コンピューターの評価が低ければ、そのままローンはできないというようになるといったように。

ネットの評判とコンピューターの判断が重視される

ネットの評判やコンピューターの判断が重視される。

そういう時代が来ているのかもしれませんし、これからはさらに重視されるようになっていくのかもしれません。

人の判断ではないかもしれないというところが、少し怖いです。

そうなると、コンピューターによる評判をどう考えるか。ここは考えておきたいですね。

取り入れたいと思ったこと

近い将来、そんなふうになったとして、評価をあげるにはどうすると良いか。

評判が下がってしまうことが仮にあっても、評判を上げられるような行動を取ること、というのが本書のアドバイスですね。

仕事であれば、抜きん出るために、何か他の人とは違ったことをするといったことを、例としてあげられています。

評判をあげるための努力。

こういうことが、今後、ますます大切になっていくのかもしれませんね。

あわせて読みたい

『シンギュラリティ:人工知能から超知能へ』
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  • 作者: マレー・シャナハン,ドミニク・チェン,ヨーズン・チェン,パトリック・チェン
  • 出版社/メーカー: エヌティティ出版
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  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

www.biztikara.com

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こちらも合わせて読んでみてください。

『勝手に選別される世界』マイケル・ファーティック,デビッド・トンプソン

ネットの評判によって、リアル世界の評判も影響を受ける。

そういう世界が、今後やってくるのかもしれません。

そんなときのことを書かれています。

ネットとリアルの関わりに興味がある方は、興味深く読むことができると思います。

おすすめ度

  ★★★★☆

ネットの評判。これが、与える影響について、本書では書かれています。
今後、ますますこの傾向は強まることでしょう。
これからの評判社会について考えたい方が読まれると、参考になると思います。

おすすめしたい方

評判について考えたい方。
ビジネスパーソン。

『勝手に選別される世界――ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか』

マイケル・ファーティック,デビッド・トンプソン 

勝手に選別される世界――ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか

勝手に選別される世界――ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか

  • 作者: マイケル・ファーティック,デビッド・トンプソン,中里京子
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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