『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』
- 作者: アダム・オルター,上原裕美子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2019/07/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
目次
プロローグ 自分の商品でハイになるな――ジョブズと“売人"に共通する教え
第1部 新しい依存症「行動嗜癖」とは何か
第1章 物質依存から行動依存へ――新しい依存症の誕生
第2章 僕らはみんな依存症――何が人を依存させるのか
第3章 愛と依存症の共通点――「やめたいのにやめられない」の生理学
第2部 新しい依存症が人を操る6つのテクニック
第4章 〈1〉目標――ウェアラブル端末が新しいコカインに
第5章 〈2〉フィードバック――「いいね! 」というスロットマシンを回しつづけてしまう理由
第6章 〈3〉進歩の実感――スマホゲームが心をわしづかみにするのは“デザイン"のせい
第7章 〈4〉難易度のエスカレート――テトリスが病的なまでに魅力的なのはなぜか
第8章 〈5〉クリフハンガー――ネットフリックスが僕たちに植えつけた恐るべき悪癖
第9章 〈6〉社会的相互作用(ソーシャル・インタラクション)――インスタグラムが使う「比較」という魔法
第3部 新しい依存症に立ち向かうための3つの解決策
第10章 〈1〉予防はできるだけ早期に――1歳から操作できるデバイスから子どもを守る
第11章 〈2〉行動アーキテクチャで立ち直る――「依存症を克服できないのは意志が弱いから」は間違い
第12章 〈3〉ゲーミフィケーション――依存症ビジネスの仕掛けを逆手にとって悪い習慣を捨てる
エピローグ まだ見ぬ「未来の依存症」から身を守るために
依存症ビジネス
人を依存させるような形でビジネスにしていく。
そんな話について書かれています。
行動嗜癖という、行動を繰り返して、依存状態にしてしまう話などが書かれています。
『僕らはそれに抵抗できない』のここに注目・言葉・名言
世界でもっとも猛威を振るう現代病
「この現代病とは、慢性的な睡眠不足のことだ。スマートフォンなど、発光するデバイスが増えはじめてから、この現代病に苦しむ人は爆発的に増加している。
睡眠不足は行動嗜癖の相棒のようなものだ。何かの行動に過剰に従事し続けることで、必然的に睡眠時間が削られる。」(p.074)
慢性的な睡眠不足
睡眠不足。
日本では、睡眠不足がひどいという話を聞きますよね。
本書によると、成人全体の3分の2が罹患している現代病ということです。
睡眠不足によって、脳がうまく働かず、うつ、肥満、糖尿病、がんなどを引き起こすということです。
これが、依存や行動嗜癖につながっている面があるということですね。
健全なスクリーン使用の3条件(p.306〜)
1.スクリーンで見ているものを現実の世界の体験に結びつける
2.受動的な視聴より能動的な関与
3.コンテンツの中身で使用を決める
スマホやタブレットのスクリーンの使用
現代では、また、スマホやタブレットなどのスクリーンを見ることが多いです。
これも、「依存」になってしまうということで、上記のような3つの条件を考えて、使用を決めると良いということです。
とくに、子どもには、こういったことを考えると良いということでした。
スマホなどは繰り返し使うものですから、「依存」してしまうところはありますね。
『僕らはそれに抵抗できない』で取り入れたいと思ったこと
こういった「依存」の予防についても、本書では書かれています。
物理的に遠ざけることが、まずは有効ということです。
スマホなどであれば、手の届きにくいところに置くなどがあります。
ちょっと離れて置くということを取り入れたいと思いました。
あわせて読みたい
『依存症ビジネス——「廃人」製造社会の真実』デイミアン・トンプソン
『依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実』デイミアン・トンプソン - ビジネス書の書評ブログ:ビジネス書をビジネスのチカラに
こちらの『依存症ビジネス』は、依存症ビジネスということで、
依存させるようなものとビジネスとの関係などについて取り上げています。
どのような状況にあるのかということを知ることができます。
依存症とビジネスについて考えたい方が読まれると参考になると思います。
あわせて読んでみてください。
『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』
なぜ抵抗できないのか。抵抗するにはどうすると良いか。
そんなことを考えたい方が読まれると、参考になります。
おすすめ度
★★★★☆
依存が作られる理由などが書かれています。
なぜ依存してしまうのか。そんなことに興味がある方が読まれると参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
依存しがちな方。
ビジネスパーソン。
『僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた』
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
健全なスクリーン使用の3条件(p.306〜)
1.スクリーンで見ているものを現実の世界の体験に結びつける
2.受動的な視聴より能動的な関与
3.コンテンツの中身で使用を決める
スマホなどを使い過ぎていませんか?