『勝てる脳、負ける脳 一流アスリートの脳内で起きていること』
内田暁、小林耕太
『勝てる脳、負ける脳』の目次
第1章 脳とは何か
―鍛えられ、変化し、強化される司令部(脳の探検家によるマップ作製と、ホムンクルスの発見
脳の基本構造 ほか)
第2章 脳に生まれるプログラム―練習とモチベーション(反復練習で脳にセットされる“プログラム”
デリバレートプラクティス(計画的な訓練) ほか)
第3章 脳が肉体を裏切る時―トラウマやイップスはいかに克服すべきか(18歳の大坂なおみを襲った突如の「精神的崩壊」
チョーキング―無意識から意識への逆行 ほか)
第4章 世界を知覚する力―未来を知り、次の世代へ手渡すトーチ(早期教育は能力を決めるのか?
チャンキング―未来を知る力 ほか)
勝てる脳、負ける脳
アスリートの脳では、どういうことを考えているのかといったことが書かれています。
運動における脳に興味がある方が読まれると、良さそうな本ですね。
なぜ練習すると、上達するのか?:ここに注目・言葉・名言
「重要なのは、何度も反復練習を重ねることによって、”脳に動きを覚えさせる”ことである。
第1章でも見たように、脳には「身体の動きに呼応して、その部位に対応する神経活動が活発化する」という性質がある。さらには「ラケットを振ってボールを打つ」などの複雑な動作ですら、繰り返し継続的に行うと、まるでコンピュータにプログラムを書き込むかのように脳が動きそのものを記憶し、やがては頭で意識しなくても一連のモーションをいつでも再現できるようになる。」
(p.74-75)
反復による記憶
繰り返し反復することで、動作を記憶する。
これが、上達につながるということですね。
より良い動作を目指して反復することが大切になりますよね。
今と同じ動作をできるようになっても、上達はしないでしょうから。
モチベーション
「モチベーションが湧く時、あるいは落ちる時というのも、まさにこの条件に当てはまるだろう。未来の対価が期待できるからこそ、アスリートは努力できる。
勝利の快感や、目標に到達した時の達成感、あるいは報酬としての金銭を求めた
時に、身体の奥底から突き上げるような意欲や情熱が湧き上がるのだ。しかし
その一方で、得られる報酬が常に同じでも、徐々にモチベーションは落ちて
いってしまうのである。」(p.100)
同じ「報酬」では、モチベーションが落ちる
もうすでに持っているものは欲しくはならない。
そういうものなのでしょうね。
だから、モチベーションを落とさないためには、別の報酬を探すことも必要になりそうです。
そういう意味では、いろいろなことやモノに興味を持つというのは、新たな報酬を見つけるには良いことかもしれませんね。
『勝てる脳、負ける脳』取り入れたいと思ったこと
練習の環境も大切ということが書かれていました。
上達には、環境も大切な要素だということですね。
わたしも、環境を整えることを、意識して行いたいと思います。
あわせて読みたい
『一流の頭脳』アンダース・ハンセン
http://www.bizpnet.com/book/2018/06/ichizunou.html
『一流の頭脳』最強の脳物質「BDNF」を分泌するには?アンダース・ハンセン - ビジネス書をビジネスのチカラに
運動が脳を鍛える。
といったことが書かれています。
最新の脳科学の知見をまとめたということです。
脳科学に詳しくない方で脳を鍛えたい方が読まれると、参考になると思います。
『勝てる脳、負ける脳 一流アスリートの脳内で起きていること』
内田暁、小林耕太
勝てる脳、負ける脳。
ということで、脳に興味がある方には、気になりそうなタイトルですよね。
本書は、アスリートの脳はどんな感じなのかといったことが書かれています。
わかったからといって、すべてできるようになるというわけではないかも
しれませんが、知っておくと、何かに応用できるところもあると思いました。
ということで、運動における脳に興味がある方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
運動やスポーツにおける脳などについて書かれています。
アスリートがどんな脳の状況にあるかといったことが、解説されています。
脳と運動などに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方
運動における脳について興味がある方。
ビジネスパーソン。
『勝てる脳、負ける脳 一流アスリートの脳内で起きていること』内田暁、小林耕太
勝てる脳、負ける脳 一流アスリートの脳内で起きていること (集英社新書)
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
同じ「報酬」では、モチベーションが落ちる
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