『ぼくらは働く、未来をつくる。 向井理×12人のトップランナー』向井 理
トップランナー
俳優の向井理氏と12人の方の対談をまとめたものです。
アエラに連載されていたものをまとめた一冊です。
▼ ここに注目 ▼
「ミドリムシの力で
世界中の食料と環境の問題を
解決したいんです」(p.86)
ユーグレナ代表取締役社長出雲充氏
ミドリムシを養殖して、販売しているユーグレナの社長の出雲充氏の言葉です。
ミドリムシには、栄養とエネルギーがあるということで、その力で食料と環境問題を解決したいということです。
世界の課題を解決したいという価値観を持つ世代
「出雲 たしかに、僕たちの世代は「社会の課題を解決する」ことを目指す人が多いと言われています。でも、それは先輩方が築いた豊かさの恵みだと僕は思っているんです。」
(p.189)
すでに便利な日本社会に生まれて
世界の課題を解決したいという人がいる世代は、どういう理由からなのか?という質問に出雲氏が答えた言葉です。
日本はすでに便利な社会になっていて、情報も得やすい。
そこで世界に目が向く。
課題解決に目が向きやすくなているということです。
ある程度満たされている社会にいるから、他の問題に目が行きやすいというところがあるのでしょう。
続けていくこと
「向井 皆さんが10年後について語るのを聞いて、いい意味で「今と変わらないんだな」と感じました。今と未来が「点と点」ではなく、「同じ線の上」にある。それはきっと今やっていることが、自分自身の信念と一致しているからじゃないかと思いました。だからこそ、継続に意味がある。僕自身も10年後を語るとしたら、「続けていくこと」を大事にしたいですね。続けるためには、常に自分を磨かなければいけないわけで、すごく難しいことでもありますが……。」(p.188)
点と点を線にする継続
向井氏の感想です。
信じた道を進んでいるから、点と点がつながって、線になるのでしょう。
そして線にするには続けることが必要で、そのためには、自分を磨く。
何かを成し遂げたいのであれば、続けていく必要があります。
そして、自分を向上させていけば、成し遂げられることに近づく。
こういうことを大切にしたいということですね。
▼思ったこと
ここに登場する12人は、共通しているところもあると言えばあるのですが、違っているところももちろんあります。
そして、それらは、その人なりで興味深い。
自分なりにどう考えて、動いていくのか。
この点を考えながら読むと、興味深く読むことができるのではない
でしょうか。
ぼくらは働く、未来をつくる。
働き方、何のために何をしているのか。
そんなことを12人に聞いている本です。
それぞれの違い、共通点などを知って、そこからどんなことを自分が考えるのか。
そういう読み方をすると、興味深く読むことができるでしょう。
▼ あわせて読みたい ▼
『「頑張ってるのに報われない」と思ったら読む本』田島弓子(著)
『あたらしい働き方』本田 直之(著)
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆
▼ おすすめしたい方 ▼
働き方などを考えたい方。
ビジネスパーソン。
★『ぼくらは働く、未来をつくる。 向井理×12人のトップランナー』
向井 理
★【今日の「本をチカラに!」
点と点を線にする継続
⇒ 点と点を線にするためにどうしますか?