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【感想】『ぼくらの仮説が世界をつくる』佐渡島庸平


『ぼくらの仮説が世界をつくる』佐渡島庸平

ぼくらの仮説が世界をつくる

ぼくらの仮説が世界をつくる

  • 作者: 佐渡島庸平
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2015/12/11
  • メディア: Kindle版

『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』『働きマン』を大ヒットに育て上げた編集者であり、作家エージェント会社「コルク」を起業したいま注目度ナンバーワンの経営者、初の著書!

内容は熱い言葉と「なるほど!」と思える考え方が満載!!

◎すべての革命は一人の仮説から始まる
過去のデータを集めて仮説を立てるようなものは前例主義であり、新しいことはなにもできない。感覚を研ぎ澄ませ自然と入ってくる情報をもとにして大胆に仮説を立て、それを全力で証明すること。それだけが新しいことを成し遂げる唯一の手段。
◎ドミノの1枚目を徹底する
ドミノの1枚目とは「基本」のこと。基本を徹底することであらゆるドミノが倒せる。本当のプロとは基本に立ち返るものである。
◎宇宙人視点で考える
常識にどっぷりと浸かってしまうのではなく「宇宙人だったらどう考えるだろうか」とかんがえる。

仮説

マンガ、『宇宙兄弟』や『ドラゴン桜』などの編集者、佐渡島庸平氏の著書です。どのようなことを考えて、これまで仕事をしてきたのかといったことが書かれています。

タイトルにあるように、仮説を持って仕事を作っていく、この考え方などがわかります。


ここに注目・言葉・名言

「前例主義に陥らないためには「先に」仮説を立ててみることです。
 そしてその仮説を補強・修正するために、情報を集めてくる。その順番が大切です。「情報→仮説→実行→検証」ではなく「仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証」という順番で思考することで、現状に風穴を開けることができるのです。」(p.27)


仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証

仮説の立て方についてです。

情報を集めてから、仮説を立てると過去の延長上になりがちだから、先に仮説を立てるということです。

たしかに、こういうふうにすると、前例主義になりにくいかなと思います。仮説の再構築というのがあれば、どちらでも良いのではないかと思わなくもないです。仮説→実行→検証→仮説→実行→検証→…というサイクルを回せば、同じかもしれませんね。

それ以上に、目的などのほうが大切かもしれません。到達したいところがあって、そこにどうやって到達するか。そのための仮説検証。この場合は、目的や目標にこだわりすぎないことに注意しないとならないですけれども。


定義することで仮説を生む

「何ごとも「定義する」訓練を積むことで、自分なりの仮説を生むことができるようになるのです。」(p.40)

「たとえば「いい作品って、なんだろう?」という質問に対して、ぼくには自分なりの答えがあります。それは「世の中に新しい定義を与えること」です。」


新しい定義を与えることが、いい作品

○○とは?という問いへの答えが定義ですね。

そういう定義をこれまでとは違って新しくしたものが、いい作品になるということです。

たとえば、仕事とは?の答えを、「新しい価値を生み出すこと」とすれば、それが定義ですね。
それが、今までと違っていて、多くの人がいいと思えば、仕事の定義が変わっていく。

そういう自分なりの定義が、これからこうなっていくのではないかという仮説を生んでいくということですね。

取り入れたいと思ったこと

「人に喜んでもらえるサービスを提供すれば、企業は必ず生き残ります。」
                            (p.80)

これは、企業ももちろんですが、個人も同じでしょう。

喜びを提供できれば、生き残れますよね。それが多ければ多いほど、繁盛するはずです。喜びを提供できるようにしたいものです。

あわせて読みたい

『アウトプットの質を高める 仮説検証力』生方 正也

アウトプットの質を高める 仮説検証力

アウトプットの質を高める 仮説検証力

  • 作者: 生方正也
  • 出版社/メーカー: すばる舎
  • 発売日: 2015/07/18
  • メディア: 単行本
 

www.biztikara.com

アウトプットの質を高める 仮説検証力 アウトプットの質を高める。 それには、仮説と検証を、うまく回せるようになることが必要。 ということで、仮説検証力の高め方について書かれています。 仮説検証力を高めたい方は、読んでみてください。

『アウトプットの質を高める 仮説検証力』生方 正也 - ビジネス書をビジネスのチカラに

仮説検証力。とくにアウトプットの質の高め方などが、こちらの『アウトプットの質を高める 仮説検証力』では書かれています。基本的なところがわかると思います。

『ぼくらの仮説が世界をつくる』と合わせて読んでみると、その前段階がわかるはずです。

『ぼくらの仮説が世界をつくる』

仮説を作って、それを実現するようにしていく。それが、世界を作っていく。

歴史を振り返ってみると、そういうところはありますよね。パソコンも、携帯も、自動車や飛行機。そういう発明の類は、たいていそうでしょうから。

誰かの仮説が、そういう新しいものを生み出しています。仮説を作りたい方が読まれると、参考になると思います。

おすすめ度

  ★★★★☆(★4.3)

仮説検証。大切と言われますね。
本書では、『宇宙兄弟』や『ドラゴン桜』などの編集者、佐渡島庸平氏が仮説を立てて検証していく仕事術について書かれています。
仮説力を高めたい方が読まれると、参考になると思います。

おすすめしたい方

仮説を作りたい方。
ビジネスパーソン。

『ぼくらの仮説が世界をつくる』佐渡島庸平

ぼくらの仮説が世界をつくる

ぼくらの仮説が世界をつくる

  • 作者: 佐渡島庸平
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2015/12/11
  • メディア: Kindle版


★【今日の「ビジネス書をチカラに!」】

仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証

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