『ベゾス・レター:アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則』
スティーブ&カレン・アンダーソン
『ベゾス・レター』の目次
リスクと成長
なぜベゾス・レターなのか?
アマゾン「成長への14カ条」
1997年版レター(全文)
成長サイクル:実験
第1条 「いい失敗」を促す
第2条 大きなアイデアに賭ける
第3条 ダイナミックな発明や革新を実践する
成長サイクル:構築
第4条 顧客にこだわる
第5条 長期的な考え方を採用する
第6条 自分の「弾み車」 を理解する
成長サイクル:加速
第7条 決定は迅速に行う
第8条 複雑なことは単純化する
第9条 テクノロジーで時間を短縮する
第10条 所有者意識を持たせる
成長サイクル:規模の拡大
第11条 企業文化を守る
第12条 高水準を重視する
第13条 重要な項目を計測し、計測項目を疑い、自分の直感を信じる
第14条 常に1日目だと信じる
リスクと成長の精神
アマゾンのその先へ
2018年版レター(全文)
Amazonのジェフ・ベゾス氏
多くの人が利用しているAmazon。
そのCEOのジェフ・ベゾス氏が、株主宛に毎年公表しているレターを分析したのが本書です。
そこから、ベゾス氏がどのようなことを考えて、実践しようとしているかがわかります。
そして、多くの企業が学べる14ヵ条の成長原則が紹介されています。
ここに注目・言葉・名言
「失敗は、当社が他社と一線を画している分野だと思います。当社は、おそらく
世界一失敗に適した場所です(いくらでも失敗するチャンスがあります)。失敗と革新は対の関係にあり、切り離すことはできません。何かを生み出すには
実験が欠かせませんが、最初からうまくいくことがわかっている実験は実験では
ないのです。 ーーベゾス(2015年版レター)」(p.91)
失敗をどう考えるか?
成功や成長を考える際に、失敗をどう考えるかというのは、意外と大きなことではないかと思います。
失敗しないことなら、誰でもやるわけで、そうなると誰でもできることになってしまって、あまり価値はないでしょう。
なかなかうまくいかない、失敗の可能性があることを、どうにかうまくいくようにする。
そういうところに価値がある可能性がある。
しかし、それは、失敗の可能性があるわけで、実行には二の足を踏んでしまう。
失敗は、成功の母だと思って、そこから学ぶようにすると良いのでしょうね。
それが、成長につながって、成功に到る。
こういうことなのだと思います。
異議を唱えたあとは、納得して力を注ぐ
「あらゆることへの完全な同意は求めない。アマゾンではそのために、ベゾスを含めた全社員を対象とした「異議を唱えたあとは、納得して力を注ぐ」という仕組みがある。決まったことに賛成できない人がいてもかまわないが、そういう人も同じ目標に向かうことができるという考え方である。」(p.221)
完全な同意は求めない
組織やチームの意思決定の難しいところは、同意できないときではないでしょうか。
同意していれば、決定したことを行いますよね。
それができないのであれば、なかなか行動したいとは思わないというのが、人間の心情だろうと思います。
Amazonでは、異議を唱えても、決定したら、全力で取り組むようにしているということです。
仕組みというか考え方だと思いますが、そういうことを「社風」のようにしているのでしょう。
なかなかできることではないと思えますが、こういうことを実践しようとしているようです。
取り入れたいと思ったこと
Amazonには、リーダーシップ14カ条というものがあるということです。
オーナーシップや高い目標を掲げるなどです。
これを取り入れたいと思いました。
あわせて読みたい
『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』ブラッド・ストーン(著)
こちらは、少し前のジェフ・ベゾス氏のこれまで、Amazonのこれまでについて書かれています。
ジェフ・ベゾス氏のこれまでから学びたい方が読まれると、参考になると思います。読んでみてください。
『ベゾス・レター:アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則』スティーブ&カレン・アンダーソン
Amazonのベゾス氏の株主宛のレターから、ベゾス氏がどのように考えて、成長させようとしているのかということが書かれています。
企業などを成長させたいと考えている経営者などに参考になる一冊です。
企業のマネジメントなどに興味がある方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
ベゾスレターということで、Amazonのベゾス氏の株主宛のレターを分析してその考え方をまとめています。
ベゾス氏やAmazonの考えがわかります。
経営やマネジメントで成長を考えている方が読まれると良いですね。
おすすめしたい方
人事担当者。
経営者。
『ベゾス・レター:アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則』
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
失敗をどう考えるか?
失敗をどう考えていますか?