『あなたが世界のためにできる たったひとつのこと―<効果的な利他主義>のすすめ』
ピーター・シンガー
効果的な利他主義
利他主義。
他人に利を提供すること。
これをもっと効果的にするにはということが、本書のテーマです。
主に、寄付などのことが書かれていますが、たったひとつのことというのは、寄付ではなく、どういうことが効果のある「利他主義」になるかを考えて行うということなのだと思います。
▼ ここに注目・言葉・名言 ▼
「効果的な利他主義は、非常にシンプルな考え方から生まれています。
「私たちは、自分にできる<いちばんたくさんのいいこと>をしなければならない」という考え方です。」(p.7)
一番効果的な利他主義
自分にできる最高のいいことをなるべく多く行う。
これが「効果的な利他主義」ということの考え方のもとのようです。
ちょっとした良いことを行うのもいいのですが、もっと大きく多くの影響力があることを行うようにする。
こういう考え方が、効果的な利他主義にはあるということです。
お金を稼いで世界を変える
「人並みの収入の中から寄付するだけでも、もちろん<たくさんのいいこと>ができますが、収入が多いほど大きな金額を寄付できることも確かです。」
(p.56)
たくさん稼いで、たくさん寄付する
たくさん稼いで、たくさん寄付する。
こういう考え方もあるということです。
そして、どこに寄付するとより効果的なのか。
ここも本書では書かれています。
知りたい方は、本書を読んでみてください。
▼取り入れたいと思ったこと
寄付を効果的に行う。
どこに寄付すると良いかも書かれています。
このあたりのテーマを扱っているところに寄付すると良いのかもしれません。
もう少し知りたいところですね。
▼ あわせて読みたい ▼
『「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講』
ステファン・アインホルン
やさしさは、得なのか損なのか。そんな話があります。 基本的には、得なのですが、どんなやさしさが良いのでしょうか。 本書は、そんなことについて、世界トップ医大で「学生が選ぶ最優秀教授」に輝いた名医のステファン・アインホルン氏が書かれています。
『「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講』あなたが「よい人間」になれない理由 - ビジネス書をビジネスのチカラに
こちらは、利己主義者についてですが、やさしさについて書かれています。
合わせて読むと、ベクトルの向き方が微妙に違っていて、興味深く読む
ことができると思います。
あなたが世界のためにできる たったひとつのこと―<効果的な利他主義>のすすめ
世界のためにできることは、何か?
このあたりに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
効果的な利他主義。
どうすることが、効果的なのか。わかっていると、利他主義も効果的に行いやすいでしょう。
もっと効果的に、世界のために働きかけたいという方は読んでみると良いですね。
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆
効果的な利他主義。世界のためにできること。
本書では、その考え方や方法について書かれています。
効果的な利他主義について知りたい方が読まれると、
参考になると思います。
▼ おすすめしたい方 ▼
効果的な利他主義を知りたい方。
ビジネスパーソン。
★『あなたが世界のためにできる たったひとつのこと―<効果的な利他主義>のすすめ』ピーター・シンガー
★【今日の「ビジネス書をチカラに!」】
できるだけ効果的な利他主義を考えてみる
⇒ 一番効果的な利他主義は?