統計をビジネスに活用するには?
『統計学が最強の学問である』のビジネス編です。
データを利益に変える知恵とデザインということで、データから考えて、ビジネスを作っていくということが書かれています。
こういうアプローチをすると、比較的うまくいきやすいのだろうと思います。
『統計学が最強の学問である[ビジネス編]―――データを利益に変える知恵とデザイン』西内啓
本の目次
序章:「センス」と「事例」で分析をするな
第1章:経営戦略のための統計学
第2章:人事のための統計学
第3章:マーケティングのための統計学
第4章:オペレーションのための統計学
統計をビジネスに活用するために
「私が本書で提案する答えはシンプルである。経営戦略に関する先人の理論を理解し、先行研究のエビデンスを理解したうえで、データをきちんと統計解析する。そうすればどのような戦略が収益につながるか、非才な我々でも、ときに優秀なコンサルタントでさえ見落とすような発見が可能になるはずである。」
(p.029)
理論、エビデンス、データ
理論を理解して、エビデンス・証拠を知って、データを活用する。
こうすることで、比較的、精度の高い仮説を見つけられるはずですよね。
そうして、その仮説に従って、行動することができれば、ビジネスをうまくいかせることができる。
こういうことですね。
ある意味で、「理屈」ですが、ここまでやったら、あとは、どれだけ実行できるかという話です。
企業ごとの「強み」が企業収益の3〜5割を説明する
「第1章では戦略分析における重要な観点として、「どのような市場で戦うか」という外部環境と、社内のケイパビリティ、経営資源といった強みを紹介した。また、一般論としてはこの企業ごとの強みのほうが収益性をよく説明しており、企業の収益性の3割〜5割ほどは、その企業がどのような強みを持っているかで説明がつく、というのが経営学者たちが発見した事実である。」(p.188)
内部要因が、企業収益の半分ぐらいまでを説明する
企業の能力などの内部要因が、企業の収益の半分ぐらいまでを説明するということです。
そうなると、あとの半分は、外部要因ということになりますよね。
どの市場に参入するか。これが大切になってくる。
「自社の能力」と「どの市場に参入するか」のマッチングとも言えるでしょう。
ある意味で、常識的に考えて、当然そうだろうと思えることがわかったということになります。
そして、本書では、自社の能力ということで、人材の話が出てきます。
さらに、マーケティングの誰に何を売るかという話と続きます。
これらを、データの分析から考えて、どういうことが結果につながっていくかを考える、こういった話が、このあと書かれています。
取り入れたいと思ったこと
売上にどういう要素が、一番関係しているのか。関係性が大きいのは、どんな要素か。
これらを理解したうえで、では、大きな要素をどうすると良いかを考えていく。
ポジショニングの話の中で、こういうことも書かれています。
時間や資源が限られている中で、何に集中すると良いのかも理解できますね。
どこに力を入れるとよいか、ここがわかるようにできると、うまくいきやすいですよね。
あわせて読みたい
『統計学が最強の学問である』西内 啓
こちらをまず読んでから、「ビジネス編」を読んでみると、理解しやすいでしょう。
統計学の意味・意義などを考えたい方は、合わせて読んでみてください。
『統計学が最強の学問である[ビジネス編]―――データを利益に変える知恵とデザイン』
統計学が最強の学問である[ビジネス編]―――データを利益に変える知恵とデザイン
『統計学が最強の学問である[ビジネス編]』ということで、ビジネスにおいて、統計をどうやって使うかが書かれています。
そんなことを考えたい方が読まれると良いですね。
データをどうやって利益に変えられるのか。
未来をより良くするために、データからどうやって考えると良いのか。
その考え方や使い方がわかります。
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
『統計学が最強の学問である[ビジネス編]』ということで、ビジネスに統計学をどうやって活用するかということが書かれています。
利益につながるように、データをどうやって活用するのかということがわかるので、読んでみてください。
おすすめしたい方
マーケティング担当者。
経営者。
ビジネスパーソン。
『統計学が最強の学問である[ビジネス編]―――データを利益に変える知恵とデザイン』西内啓
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