『シンギュラリティ:人工知能から超知能へ』マレー・シャナハン、ドミニク・チェン
本の目次
まえがき
序章
第1章 人工知能への複数の道
第2章 全脳エミュレーション
第3章 AIの設計
第4章 超知能
第5章 AIと意識
第6章 AIが及ぼすインパクト
第7章 天国か地獄か
技術的特異点
人工知能が人間の能力を超える、その時点を「シンギュラリティ」と言います。
本書では、これまでの人工知能から、これからの超知能ということについて書かれています。
人口知能のこれまでとこれから知るには、わかりやすい一冊ですね。
ここに注目・言葉・名言
「人口知能のゼロからの構築についてはいろいろと言えることがあるが、われわれはやがてこのテーマに戻るだろう。当面、われわれの関心の対象は、全脳エミュレーションという生物学から着想を得た力ずくのアプローチとなる。全脳エミュレーションは、汎用人工知能の開発への実行可能な一歩であるとともに、トランスヒューマニズムのいくつかの流れの重要なゴールである精神アップロードへの道としても持ち上げられている。」(p.26)
全脳エミュレーション
脳をエミュレーションする。
こういう研究をしている人たちがいます。人口知能のアプローチにもいくつかあって、全脳エミュレーションは、脳を「コピー」できないかという考え方ですね。
動物の脳なども研究しているということですし、目標としては、人間の脳をコピーするということです。
超人間レベルのAI
「マウス規模の全脳エミュレーションはいくつもの方法で人間レベルのAIへの進歩にはずみをつける可能性を持っている。人間レベルのAIが実現すれば、おそらく超人間レベルのAIへの移行はさけられないだろう。」(p.61)
マウスから人間レベル、人間レベルから超人間レベルへ
マウスのエミュレーションができれば、人間レベルにと進んでいくでしょう。
そして、人間レベルに到達できれば、さらにその先の超人間レベルに移行していくことでしょう。
これが、シンギュラリティ、技術的特異点になる可能性はありますよね。
それがいつ来るのかはわかりませんが、現在の研究などから考えると、あり得ないことではないのでしょう。
思ったこと
人工知能がこのところ話題です。今後、人間と人工知能・AIが協力する世界というのが来るのだろうと思います。
それが、いつなのか、一気に来るのか、そして、どうなっていくのか。
まだわかりませんが、想像して考えてみるというのは有益でしょう。
ということで、そんなことを考えてみたいと思っています。
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そんなことを考えたい方は、こちらも合わせて読んでみてください。
『シンギュラリティ:人工知能から超知能へ』マレー・シャナハン、ドミニク・チェン
このところ人工知能が話題ですね。
よく知らないうちに、広まっている。そういう時代ももうすぐなのかもしれません。
シンギュラリティが来る前に、考えてみるというのも有益でしょう。
早く知っていたほうが、早く準備ができますから。
ということで、人工知能に興味がある方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
人工知能が、人間のレベルを超える地点。シンギュラリティ。
本書では、人工知能から超知能へと変わっていくとどうなるか、といったことが書かれています。
人工知能に興味がある方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方
人工知能やシンギュラリティに興味がある方。
ビジネスパーソン。
『シンギュラリティ:人工知能から超知能へ』マレー・シャナハン、ドミニク・チェン
今日の「ビジネス書をチカラに!」
マウスから人間レベルに、人間レベルから超人間レベルに
シンギュラリティについて考えてみる