『世界はシステムで動く』ドネラ・H・メドウズ
世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方
- 作者: ドネラ・H・メドウズ,Donella H. Meadows,小田理一郎,枝廣淳子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2015/01/24
システム
本書は、『成長の限界』などの著者、ドネラ・H・メドウズ氏が、システムについてわかりやすく書かれています。
「システム」を理解することが「世界」を理解することにつながる。
そんなことがわかる一冊です。
▼ ここに注目 ▼
「システムとは、古い収集品のようなものではありません。システムとは、何かを達成するように一貫性を持って組織されている、相互につながっている一連の構成要素です。」(p.32)
システムとは部分の総和以上
相互につながっている一連の構成要素。
これがシステムということです。
そして、システムは、部分の総和以上のものであるということです。
単に、部分を足しただけではない性質があるということですね。
また、システムには、特徴があります。
それらについては本書を読んでみてください。
全体の善を求める
「ヒエラルキーは、上部ではなく、底辺部の役に立つために存在していることを忘れないでください。全体を無視して、システムやサブシステムの一部の最大化をはかってはいけません。」(p.288)
全体を考える
全体最適が大切などと言います。
部分最適化で部分を改善したために、他の部分がおかしなことになって、システムのぱパフォーマンス全体が下がるということはあるでしょう。
そうならないように、全体を考えて、システムを改善する。
こういう思考法がわかると、成果が変わってくるでしょう。
▼取り入れたいと思ったこと
時間軸を伸ばして考える。
全体のパフォーマンスを考えるときに有益な方法としては、時間軸を長くとって考えてみると、考えやすいということがあります。
短期ではうまくいくことも、長期で考えるとうまくいかなくなるということがあります。
例えば、試験勉強の一夜漬けは、長期的な成長には有益ではないでしょう。
長期的な視点を持って考えてみたいものです。
世界はシステムで動く
システムのように世界が動いている。
こういうことがわかると、思考や行動が変わってきます。
システムとして、世界を捉える。
そんな思考をしたい方が読まれると、参考になる一冊です。
▼ あわせて読みたい ▼
『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?』
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なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
- 作者: 枝廣淳子,小田理一郎
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: Kindle版
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
▼ おすすめしたい方 ▼
システム思考をしたい方。
ビジネスパーソン。
★『世界はシステムで動く』ドネラ・H・メドウズ
★【今日の「本をチカラに!」】
全体の善を求める
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