『最新プラットフォーム戦略 マッチメイカー』
デヴィッド・S・エヴァンス,リチャード・シュマレンジー,平野敦士カール (翻訳)
本の目次
■PART 1 経済学とテクノロジー
◎第1章 8時に4人の席を~マッチメイカーはいかにしてレストラン予約のフリクションを取り除いたか
◎第2章 「とにかく多くの人にリーチ」の誤謬
◎第3章 ターボ化~マッチメイカーを爆発的に成長させたテクノロジー
◎第4章 フリクションの戦士たち~マルチサイドプラットフォームはいかにして取引コストを発見・低減することで価値を創造するか
■PART2 マッチメイカーの構築、起爆、運営
◎第5章 起爆か、不発か
◎第6章 長距離輸送~価格バランスが導く価値と収益
◎第7章 城壁を超えて~プラットフォームとエコシステム
◎第8章 インテリアデザイン~活動と価値を最大化するプラットフォームの構築
◎第9章 偽物と詐欺師~プラットフォーム参加者の悪い行動を統治する
◎第10章 消える か 燃えるか
■PART3 創造、破壊、変革
◎第11章 現金の移動
◎第12章 行方不明
◎第13章 考えているより遅く早く
マッチメイカー
プラットフォーム。
FacebookやApple、Amazonなどは、プラットフォームの企業ですよね。
こういったプラットフォーム戦略などについて、本書では書かれています。
プラットフォームを作っていく、軌道に乗せるといったことに興味がある方が読まれると参考になることが多いと思います。
『最新プラットフォーム戦略 マッチメイカー』のここに注目・言葉・名言
「マルチサイドプラットフォームは、クリティカルマス到達のために3つの主な戦略を採用することができる。その企業どのようにビジネスを追求しているか、またある程度、その企業が置かれた状況にも即した戦略をとる必要がある。」(p.119)
クリティカルマスに到達するために
プラットフォームは、マッチング機能があるわけですが、このマッチングが十分に機能していって、収益が上がるところまで持っていく、クリティカルマスを超えるには、谷というか、むずかしいところがありますね。
ニワトリと卵の関係をどうやって超えるかというのがあります。YouTubeがわかりやすいですが、動画を見る人を増やしたいわけですが、それには、動画を投稿する人がいないとならない。
しかし、動画を投稿する人は、たくさんの人に見てもらいたいから、少ない閲覧者だと、動画を投稿するインセンティブが少ない。
これを、どうやって越えていくのか。
そのための戦略が3つあるということで、紹介されています。
詳しいことを知りたい方は、本書を読んでみてください。
『最新プラットフォーム戦略 マッチメイカー』参加者の統治
「あるマッチメイカーはまず他人を傷つけるような参加者が入ってこないようにプラットフォームの入り口を注意深く守っている。先に述べたように、iPhoneユーザーがアプリを入手できる事実上唯一の手段であるアップルのAppStoreにアプリケーションを置きたい開発者は広範囲の規則と規制に従わなければならない。」(p.205)
参加者を統治する
プラットフォームの質という話ですね。
参加者が「悪事」を働けないようにすることが、マッチメイカーには必要ということです。
例えば、Appleは、iPhoneなどのアプリを、AppStoreにアップする前にチェックしていますね。
また、後からでも、不適切と見なされると、AppStoreからアプリが削除されるということがあります。
このように、プラットフォームの質を下げないように、マッチメイカーは、統治や管理をする必要があるということです。
取り入れたいと思ったこと
上で紹介した、クリティカルマス到達のために3つの主な戦略が、とくに参考になると思いました。
プラットフォームを軌道に乗せたいという時には、使ってみたいというか、考えておきたいポイントですね。
あわせて読みたい
『プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、
どう作られるのか』アレックス・モザド、ニコラス・L・ジョンソン
プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか
- 作者: アレックス・モザド,ニコラス・L・ジョンソン,藤原朝子
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2018/02/07
- メディア: 単行本
『プラットフォーム革命』アレックス・モザド、ニコラス・L・ジョンソン。経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか - ビジネス書をビジネスのチカラに
こちらの本は、プラットフォーム革命ということで、プラットフォームがどのようにこれまでのビジネスを変えるのかといったことが書かれています。
また、プラットフォームの基本的な構造や機能なども書かれていました。
このあたりを理解して、プラットフォームやコミュニティーを利用すると、そこから得られることも多くなることでしょう。
プラットフォームをもっと活用したい方が読まれると参考になると思うので、読んでみてください。
『最新プラットフォーム戦略 マッチメイカー』
デヴィッド・S・エヴァンス,リチャード・シュマレンジー,平野敦士カール (翻訳)
プラットフォームの戦略、マッチメイカーに必要なことなどについて書かれています。
プラットフォームを構築したい方が読まれると、参考になる一冊です。
おすすめ度
★★★★☆
プラットフォームに必要なことなどについて書かれています。
どのような戦略が必要なのかを知りたい方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方 ▼
プラットフォームに必要なことを知りたい方。
経営者。
『最新プラットフォーム戦略 マッチメイカー』デヴィッド・S・エヴァンス,リチャード・シュマレンジー,平野敦士カール (翻訳)
今日の読書「ビジネス書をチカラに!
マルチサイドプラットフォームは、クリティカルマス到達のために3つの主な戦略を採用することができる
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