ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

ビジネス書の書評ブログ。ビジネス書の紹介、ビジネス書の名言・言葉などを紹介しています。本の書評・感想レビュー

【メルマガ登録】(無料)まぐまぐ殿堂入りメルマガ  メルマガで読みたい方は、ぜひご登録を!
知識をチカラに
(マガジンID:0000139905) Powered by まぐまぐ
メールアドレス:

 本を書きました。絶賛発売中です!→ 『1つのことを長く続けられる技術』  本の詳細 → 『1つのことを長く続けられる技術』

 
 

『大戦略論』ジョン・ルイス・ギャディス。計画とは?


『大戦略論』ジョン・ルイス・ギャディス 

大戦略論

大戦略論

  • 作者: ジョンルイスギャディス,John Lewis Gaddis,村井章子
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/11/20
  • メディア: 単行本

『大戦略論』 の目次

第1章 ダーダネルス海峡の橋―グランド・ストラテジーとは
第2章 アテネの長城―ペリクレスとトゥキュディデス
第3章 師と原則―孫子とオクタウィアヌス
第4章 魂と国家―アウグスティヌスとマキアヴェリ
第5章 回転軸としての君主―エリザベス一世とフェリペ二世
第6章 新世界―アメリカ建国の父たち
第7章 最も偉大な戦略家たち―トルストイとクラウゼヴィッツ
第8章 最も偉大な大統領―リンカーン
第9章 最後の最善の希望―ウィルソンとルーズベルト
第10章 アイザイア―ふたたびグランド・ストラテジーについて

 

 

戦略

本書は、戦略の話が書かれています。

戦争などの話です。ビジネス戦略などとは違います。

ただ、その話よりも、考え方が参考になる本だと思いました。


『大戦略論』のここに注目・言葉・名言

「私たちは一つの知性(つまり自分の知性)の中で、一つの目的だけをめざすハリネズミの方位磁石のように揺るぎない方向感覚と、環境変化に対するキツネの鋭敏な感性を共存させつつ、うまくやっていく必要がある。」(p.32)

ハリネズミとキツネの話

本書の大枠として、「ハリネズミとキツネの話」があります。

大切な一つのことを知っているハリネズミと、たくさんの小さなことを知っているキツネ。

この両方の知性が必要だということです。

そして、これをどう両立させるかが、戦略というか、目標や目標を達成する方法だということです。

考えるだけでも、簡単なことではないかもしれませんが、この2つを現実に実現できるようになるには、ということが、本書、『大戦略論』の大枠の話ですね。

計画とは?

「原則はスケールを超えて活用されることになる。その結果として計画が策定される。計画は、過去から学び、現在と結びつけ、将来の目的を達成するためのものである。」(p.41)

計画は、過去、現在、将来を結びつけるもの

計画とは、上記のようなものということです。

計画を否定する人がいます。

まあ、その考えはわかるのですが、過去を学ぶと、そうも言っていられないというか、そういう人は、傲慢なところがあるように感じますね。

もちろん、計画よりも、現実、そして目標や目的のほうが大切なわけで、計画と修正したり、捨てることもあるでしょう。

ただ、計画すること自体は、過去と現在、そして未来をつなげるためにあるので、否定するというのは、学ぶことを否定してしまうことになりがちで、そういう人は、同じような間違いをしたりしてしまうことになるかもしれません。

取り入れたいと思ったこと

「方位磁石を持ったキツネ」(p.378)

本書では、コンパスを持ったキツネになれという結論になっています。

大きな方向を見失わないハリネズミであり、そして、現実に対応できるキツネである。

うまく現実に対応して、目標や目的を達成するには、2つが必要ということですよね。

あわせて読みたい

『カール教授のビジネス集中講義 経営戦略』平野 敦士 カール

カール教授のビジネス集中講義 経営戦略

カール教授のビジネス集中講義 経営戦略

  • 作者: 平野敦士カール
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2015/01/20
  • メディア: 単行本
 

『カール教授のビジネス集中講義 経営戦略』平野 敦士 カール - ビジネス書をビジネスのチカラに

 


こちらの『カール教授のビジネス集中講義 経営戦略』は、経営戦略について、その歴史や用語、理論といったことが、コンパクトにわかりやすくまとめられています。

経営戦略を一冊で学びたい。そして、ビジネスに活用していきたい。

そういう方が読まれると、参考になると思います。読んでみてください。

『大戦略論』ジョン・ルイス・ギャディス

大戦略論

大戦略論

  • 作者: ジョンルイスギャディス,John Lewis Gaddis,村井章子
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2018/11/20
  • メディア: 単行本

戦略の考え方、実行の前の思考法などがわかる本ですね。

孫子やクラウゼウィッツなどの話もありますが、戦略をどう実行するのかの、心構えのようなことがわかる本になっています。

戦略に興味がある方が読まれると、参考になる本だと思います。

おすすめ度

  ★★★★☆

 大戦略論ということで、比較的長いスパンで、戦略論が書かれています。
 経営戦略などではないですが、戦略をどう考えて、実行するのかという考え方などが学べます。

おすすめしたい方

ビジネスパーソン。
経営者。

『大戦略論』ジョン・ルイス・ギャディス

大戦略論

 

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

方位磁石を持ったキツネ

方位磁石を持ったキツネとして行動していますか?