『これだけ! SWOT分析』伊藤達夫
SWOT分析
強み、弱み、機会、脅威。
この4つを分析することを、SWOT分析と言います。
本書では、このSWOT分析について、企業戦略として活用できるようにするといったことについて書かれています。
▼ ここに注目 ▼
「みんなが欲しいモノ、サービスの変化によって、企業にとってのチャンスがもたらされるかもしれない。それが市場機会です。
ここまで読んできたことをまとめれば「経営資源と市場機会の最適な適合」とは、「企業が持っている資源に応じてできる固有のことと、
みんなが欲しいモノやサービスの変化によって起こるチャンスを最適に組み合わせる」ということ。『「経営資源と市場機会の最適な適合は何か?」に基いて、経営戦略を作ろう!という考え方』とは、『「企業が持っている資源に応じてできる固有のことと、みんなが欲しいモノやサービスの変化によって起こるチャンスを最適に組み合わせる」ことで、「ずっと競争に勝つためのやれることのリスト」を考えよう!』ということです。」
(p.26-27)
経営戦略とは?
競争に勝つためのやれることリストが経営戦略ということです。
そのために市場機会と自社の経営資源を理解する。これが必要とのこと。
そして、この理解のために、SWOT分析を活用できると有意義ということが、本書では書かれています。
「S」「W」「O」「T」は、内外の要因次第で変わる
「企業がやれる固有のことは、「ライバルが何をやれるのか」によって、周囲からの見え方、お客さんからの見え方の面で大きな影響を受けてしまいます。同じことをライバルが自分たちより安くやれるなら、自分たちの商品、サービスは、相対的に支持されません。つまり買ってもらえる可能性が低くなるわけです。」(p.28)
環境、状況で変化する
機会と脅威が変化するというのは、自然とわかると思います。
強みと弱みも、環境や状況、競合などによって変わるということです。
相対的でしょうし、状況が変われば強みも弱みになりえます。
強みを伸ばそうという言い方をしたりしますが、状況に合っていないものを強みと考えてしまって、伸ばそうとしても意味がないというか、ムダになってしまいます。
周りの状況の中で、自分、自社の強みを見極めるということがまずは必要ということですね。
▼取り入れたいと思ったこと
わかれば、できる。
ということが書かれています。
どちらかと言うと、わからないからできないということだと思います。
やりたいと思っていても、よくわからないからやれない。だから、できない。
従業員に、どのように行動すると良いかを教えているかという話ですが、個人でも同じでしょう。
どうやって良いかがわからないと、なかなかできるようにはなりませんから。
わかるようになりたいですね。
これだけ! SWOT分析
これだけ! SWOT分析ということで、経営におけるSWOT分析の活用について書かれています。
SWOT分析の基本や活用を知ることができます。
SWOT分析を経営で活用したい方が読まれると、参考になると思います。
▼ あわせて読みたい ▼
『「戦略」大全』マックス・マキューン(著)
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆
▼ おすすめしたい方 ▼
戦略や方針を考えたい方。
経営者。
★『これだけ! SWOT分析』伊藤達夫
★【今日の「本をチカラに!」
「S」「W」「O」「T」は、内外の要因次第で変わる
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