『人口で語る世界史』ポール・モーランド

- 作者: ポールモーランド,Paul Morland,渡会圭子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2019/08/29
- メディア: 単行本
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『人口で語る世界史』の目次
第1章 人口を歴史がつくってきた
第2章 人口とは軍事力であり経済力である
第3章 英国帝国主義は人口が武器となった
第4章 猛追するドイツとロシア
第5章 ヒトラーの優生学
第6章 ベビーブーマーの誕生とアメリカの世紀
第7章 ロシアと東側諸国、冷戦の人口統計学
第8章 日本・中国・東アジア、老いゆく巨人たち
第9章 若く好戦的な中東と北アフリカ
第10章 未来の主役か、サハラ以南のアフリカ
人口の世界史
人口は、この数百年、増えてきています。
そんな人口から、世界史を語ると、どういうことがわかるのか。
本書では、人口の世界史が書かれています。
ここに注目・言葉・名言
「人口の問題は生活に根付いていて、ある意味それこそが生活である。誕生、引越し、結婚、そして死は、人生の大きな節目である。人口学ではこうした問題を全体として見るが、それは対象となる個人の人生や経験の価値、あるいは神聖さを損なうものではないし、損なうものであってはならない。」
(p.49)
人口の問題は生活に関係している
人口というと、何億人という話になりますが、それは一人ひとりの人生であり、生活でもあります。
人口全体や増減などから見ると、一人ひとりの話は小さなことですが、そこには、一人ひとりそれぞれ違った人生があります。
人口の問題は、生活に関係しているわけです。
これから40年は、アフリカの人口増加が世界へインパクトを与える
「いずれにしてもアフリカの人口爆発は、人口の潮流の現象の範囲内とはいえ、注目に値する。過去四十年で最大の世界的ニュースが中国の経済成長だとすれば、これからの四十年ではアフリカの人口増加になるだろう。」(p.342)
アフリカの人口増加
これから、アフリカで、人口が増えていくと言われています。
それが、今後の世界に影響を与えていくだろうということです。
そして、それは、他の地域の場合と似ているだろうと。
もちろん未来の予測は当たるとは限らないですから、そうなるかどうかは、なってみないとわかりません。
しかし、これまでの他の地域の人口増加からも学べることがあるでしょうし、今後のアフリカの人口増を考えておくというのは、何かしらのメリットがあると思います。
思ったこと
人口の変化が歴史に影響を与えてきたということが、本書を読むとわかります。
そして、それは、おそらく、これからもそうだろうと。
だとしたら、人口の歴史を知っておくと、これからを考える際にも役に立つことでしょう。
という意味で、本書を読んで良かったです。
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こちらの『戦略は歴史から学べ』は、歴史から戦略を学ぶということで、歴史の中で、どういう戦略がうまくいったのかといったことが書かれています。
勝つための戦略を知りたい方が読まれると、参考になると思います。
歴史や戦略にあまり詳しくない方が読まれると良いですね。
『人口で語る世界史』ポール・モーランド
人口の世界史について書かれています。
人口がどのように増えていったのか、そんなことが書かれいて、今後のことも書かれていますね。
人口から、世界の流れなどを知りたい方が読まれると、参考になります。
おすすめ度
★★★★☆
人口の世界史が書かれています。
これまでとこれからの人口について書かれています。
人口の世界史を知りたい方は読んでみてください。
おすすめしたい方
人口から世界史を知りたい方。
ビジネスパーソン。
『人口で語る世界史』ポール・モーランド
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
人口の問題は生活に関係している
人口について考えてみる