予測すること。
未来を予測する。簡単ではないですよね。
本書では、未来予測の方法について、これまでの研究などからわかっている
ことについて書かれています。
『超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条』フィリップ・E・ テトロック,ダン・ ガードナー

超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条 (ハヤカワ・ノンフィクション)
- 作者: フィリップ・E・テトロック,ダン・ガードナー,土方奈美
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
本の目次
楽観的な懐疑論者
「知っている」という錯覚
予測を評価する
超予測力
「超頭がいい」のか
「超数字に強い」のか
「超ニュースオタク」なのか
永遠のベータ
スーパーチーム
リーダーのジレンマ〔ほか〕
直観と理性
「カールセンは自分の直観を尊重しており、それ自体とても正しいことだが、同時に「確認」に長い時間を費やす。ときには直観が誤ることもあり、意識的に考えることで最終的な判断の質が高まることを知っているからだ。」(p.66)
直観を確認する
判断するときに、直観だけで判断するのではなく、直観を確認することが大切ということです。
理性と直観、両方を使うということですね。
なぜなら、直観はときに誤るからということです。
そうならないように、確認する。
慣れた仕事もそうですよね。一度やってみて、最後に確認する。
こうすると、速く確実な仕事ができますよね。
予測の精度を高めるために
「予測のための設問には明確に定義された言葉を使い、時間軸をはっきりとさせる。予測は具体的数値で確率を示すこととし、サンプルをたくさん集め、数式を使ってスコアを算定する。これ以上不可能というほど曖昧さを排除した。これでわれわれは新たな知の地平へと踏み出すはずだ。」(p.92)
予測の精度
予測には精度がありますよね。
天気予報で、わたしが予想したことより、衛生ひまわりなどを使って予測したほうが精度は高いでしょう。
世の中には、いろいろな予想、予測がありますが、その曖昧さをなるべく排除しないと、予測がそもそも何を予測しているのかさえもわからなくなってしまうということもあるでしょう。
そうなってしまうと、予測が当たっているかどうかの前の話になってしまいます。
そんな状態にならないように、予測の設問や期限などをはっきりさせて、スコアをつけて、判断することがまずは必要ということです。
取り入れたいと思ったこと
本書では、予測を当てる「超予測者」という人が出てきています。彼らのようになるために、10の心得が紹介されています。
その一つに「外側と内側の視点の適度なバランスを保て」ということがありました。
自分の視点と外部の視点です。
自分以外からどう見えるのか。これを考えるということですね。見逃していることがないか探すということでもあるでしょう。
これは、直観だけではできません。
直観と理性。両方を持ちたいものです。
あわせて読みたい
『データ分析の教科書』髙橋 威知郎
データをどうやって分析するか。
その基本的なところについて書かれています。
データの分析から予想につながるというのはありますね。
ということで、こちらも合わせて読んでみてください。
『超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条』
フィリップ・E・ テトロック,ダン・ ガードナー
超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条 (ハヤカワ・ノンフィクション)
未来のある程度の方向性がわかれば、これからどうすると良いのか、ということも判断しやすくなりますね。
そういう意味では、ある程度、正確な予測をしたいものですが、たいてい予測は当たらないものではないでしょうか。
本書では、「超予測」という、予測がかなりの確率で当たるような人が、どのような考え方で予測を行なっているのかということが書かれています。
予測力を高めたい方は、読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
未来を予測する。しかも、かなり正確に。そのためにどうすると良いのか。
本書では、「超予測力」というものが書かれています。
予測力を高めたい方が読まれると参考になるはずです。読んでみて下さい。
おすすめしたい方
予測をしたい方。
ビジネスパーソン。
『超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条』
フィリップ・E・ テトロック,ダン・ ガードナー

超予測力:不確実な時代の先を読む10カ条 (ハヤカワ・ノンフィクション)
- 作者: フィリップ・E・テトロック,ダン・ガードナー,土方奈美
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
直観を確認する
直観を確認していますか?
読者登録などはこちら