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『UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論』藤井 保文、小城 崇、佐藤 駿


UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論ということで、どのようにUXを考えて、成長させていくのかということが書かれています。

 

『UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論』藤井 保文、小城 崇、佐藤 駿

『UXグロースモデル』の目次

第1章 アフターデジタル時代に求められるバリュージャーニー型への転換
第2章 UXグロースモデルの概要
第3章 人間心理の探求から、メカニズムの解明へ ユーザー理解を再定義する
第4章 ボトムアップ型UXグロースの方法論(1/2)既存サービスの抜本改善
第5章 ボトムアップ型UXグロースの方法論(2/2)既存サービスの高速改善
第6章 トップダウン型UXグロースの方法論(1/2)事業変革の推進
第7章 トップダウン型UXグロースの方法論(2/2)全社変革の推進

『UXグロースモデル』のここに注目・言葉・名言

「バリュージャーニー型に転換した企業の競争力は 「ジャーニー全体で、どれだけ強力に顧客の大きな成功を支援できるか」に左右されることになります。顧客の視点に立つと、「健康寿命を延ばしたい」という成功を最も強力に支援してくれる企業のジャーニーを選んで利用することが合理的な選択となるからです。これからの企業は「自社はどのような顧客の成功を支援するのか」を明確に定め、その成功に至るまでの行動フロー
をジャーニー横断的に支援する顧客体験の連なり (=バリュージャーニー) を設計・構築し、それを継続的に磨いていく活動に重点的に取り組むことが必要になっています。」(p.29)


『UXグロースモデル』:バリュージャーニー

価値を横断的、連続的に提供してくれる企業が、これからは、選ばれるようになるということです。

健康寿命を延ばしたいという顧客に、サプリだけを提供するのではなく、健康診断や保険などを提供するなど、価値を必要な場面ごとに提供している企業が選ばれやすいということですね。

ゆりかごから墓場までという、社会福祉国家のフレーズというか特徴がありますが、ライフサイクルや体験などを、流れで捉えていって、提供するサービスや商品を考えると良いのでしょうね。

ペインポイント=不自由や貧しさを感じる瞬間

「 「ここで「ペインポイント」という言葉が初めて登場しましたので、UX企画の検討プロセスを説明する前に、まずは本書におけるペインポイントという言葉の意味について説明します。 人間は何らかの成功を目指したいと思い立ったとしても、常に思い描いた通りの成功を得られるわけではありません。何らかの不自由や貧しさを感じる瞬間が存在します。これが「ペインポイント」です。例えば、ダイエットによる外的な魅力向上という成功を目指すシーンを例に挙げると、「忙しい中で、運動習慣を継続するのが大変」 「料理が単調になってしまい、飽きてくる」「高カロリーの食事を我慢するのがツラい」といったペインポイントに遭遇することが想定されます。そして、ユーザーが遭遇したペインポイントをうまく解消できない場合は、「そのペインポイントを仕方ないものとして受け入れ、不自由や貧しさに耐えながら何とかして成功を目指す」または「目指す成功の実現を諦める」のどちらかを選ばざるを得なくなります」(p.138)

苦痛の解消

人が商品やサービスを購入する際の理由には、大きく2つがあるでしょう。

自分が望む状態を得よう(ゲイン)とする
苦痛(ペイン)を取り除く

ペインを取り除くのは、病気を治すなどですよね。

何か成功の途中の障害を取り除くのも、ペインを取り除くということになるのでしょうね。

このペインを取り除くようなサービスを考える際などに、ペインポイントを考えてみるというのはわかりやすいと思います。

本書でも、そのような方法を解説しています。

『UXグロースモデル』取り入れたいと思ったこと

想定外の行動に至った理由をどう考えるかという話が書かれています。
(p.226)

行動の理由などを考えて、想定した行動になるようにするための考え方などが分かります。

これも取り入れたいと思いました。

あわせて読みたい

『一流ビジネスマンは誰でも知っている ヒットの原理』高杉 康成

ヒットを生み出すには?『ヒットの原理 一流ビジネスマンは誰でも知っている 』高杉 康成 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

 

こちらの本は、ヒットの原理について書かれています。
ヒットの原理がわかったら、そのあとは、どうやって必要なことを見つけるかですよね。
その方法も書かれていますので、ヒット商品を作りたい方が読まれると、参考になると思います。
読んでみてください。

『UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論』

おすすめ度

★★★★☆

UXグロースモデルについて書かれています。
どのように考えるかなどがわかります。
成長について考えたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

グロースモデルを考えたい方。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

価値を横断的、連続的に提供してくれる企業が、これからは、選ばれるようになる

バリュージャーニーを考えてみる