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『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』人間は神になる?


『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』

『ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来』
『ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来』

 

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

  • 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/09/05
  • メディア: 単行本

 

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

  • 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/09/05
  • メディア: 単行本

『ホモ・デウス』の目次

上巻

第1章 人類が新たに取り組むべきこと
第1部 ホモ・サピエンスが世界を征服する

第2章 人新世

第3章 人間の輝き

第2部 ホモ・サピエンスが世界に意味を与える

第4章 物語の語り手

第5章 科学と宗教というおかしな夫婦

下巻

第6章 現代の契約

第7章 人間至上主義

第2部 ホモ・サピエンスが世界に意味を与える

第8章 研究室の時限爆弾

第9章 知能と意識の大いなる分離
第10章 意識の大海
第11章 データ教 

ホモ・デウス。テクノロジーとサピエンスの未来

『サピエンス全史(上)(下)文明の構造と人類の幸福』の著者、ユヴァル・ノア・ハラリ氏が、今度は、テクノロジーとサピエンスの未来について書かれています。

前著は、過去の話で、今度は、未来の話ですね。

本書のデウスとは、神ということで、人間は神になれるのかという話でもあります。

ホモデウス。ここに注目・言葉・名言

「21世紀には、人類の第三の第プロジェクトは、創造と破壊を行う神のような力を獲得し、ホモ・サピエンスをホモ・デウスへとアップグレードするものになるだろう。」
(上巻・第1章)

「人類の新たな課題リストは、じつは(多くの部門を持つ)たった一つのプロジェクト、すなわち、神性を獲得することと考えていいだろう。」

ホモ・サピエンスをホモ・デウスへとアップグレードする

人間は、神を目指す。

こういうことを言っているのだろうと思います。

神とは何か、というのは、なかなか一言では言えないのかもしれませんが、全知全能、すべてを支配して動かせるようなことを目指す、といったところでしょうか。

神とは何かはちょっと置いておくとしても、人間が、すべてを自分の思い通りにしたいという欲望があるのは、あり得ることだと思います。

自然も、自分も作り変えて、快適な空間を作り、不老不死などを目指している。

この世界を思い通りに支配したい。

そんな欲求があるのでしょう。そして、その行き着く先は、「神」。

こういうことなのだと思います。

本書、『ホモ・デウス』では、それがどのような方向に向かって行くのかといったことが書かれています。

生命はデータ

「科学は一つの包括的な教義に収斂しつつある。それは、生き物はアルゴリズムであり、生命はデータ処理であるという教義だ。」
(下巻・第11章)

生命はデータ処理

生命はデータと言われても、あまりピンと来ないかもしれません。

DNAが、ATGCという4つの物質から作られている、それらの組み合わせの情報をもとに、体などが作られる、といったことを考えると、データから体ができるということで、生命がデータである、そして、そのデータを処理していると考えやすいかもしれません。

そして、科学は、生命も、データとして扱い始めている。

データ主義になっているということが、本書では書かれています。

科学は、過去の情報から分析して、因果を考えるわけで、元々、データ主義ですよね。

それが、極端に推し進められているということでしょう。

これが、AIなどにつながって、人工生命を作る。自分たちと作り変えて行くという話とも関連しているわけですよね。

ホモ・デウスで思ったこと

本書『ホモ・デウス』で書かれていることは、方向性みたいなもので、人間が、サイボーク化していくのでは、といったことと、だいたい同じようなことだと思います。

それが、「神」なのか、機械生命体なのかの違いなどはあるでしょうし、未来のことですから、本書で書かれていることとは、違う未来もあり得るでしょう。

では、違う未来だとしたら、どうなるのか。

といったことを考えたい方が読まれると、本書『ホモ・デウス』は良いのではないでしょうか。

あわせて読みたい

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サピエンス全史をまだ読んでいない方は、こちらもあわせて読んでみると良いですよね。

というか、まずは、サピエンス全史を読んでから、こちらの『ホモ・デウス』も読んでみると、また違った見方ができるのではないでしょうか。

『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』

『ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来』
『ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来』

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

  • 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/09/05
  • メディア: 単行本

 

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

  • 作者: ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田裕之
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2018/09/05
  • メディア: 単行本

人間は神にアップデートして行くのか。

その方向性は、どこに向かって行くのか、といったことが書かれています。

人間の未来を考えたい方が読まれると、興味深く読むことができると思います。

おすすめ度

  ★★★★☆

 人は「神」を目指して行く。ということを、歴史や科学などから書かれています。
 人類の未来などに興味がある方が読まれると、考えながら読むことができますね。
 こういう未来もあるのかもしれない。そんなふうに考えて、読んでみると良いのではないでしょうか。

おすすめしたい方

人間の未来を考えたい方。
ビジネスパーソン。

『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来』

『ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来』
『ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来』

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

人は、神を目指す?

ホモ・サピエンスは、ホモ・デウスへとアップグレードする?