『ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術』丸 幸弘、尾原和啓
『ディープテック』の目次
第1章 ディープテックとは何か?
第2章 ディープテックの系譜を知ろう
第3章 海外で沸き起こるディープテック旋風
第4章 日本の潜在力はディープテックで開花する
ディープテック
ディープテックとは、聞き慣れない言葉のように思います。
ディープテックとは、直訳すれば、深い技術ということですが、眠れる技術というか、最先端ではないかもしれないけれど、活用できる技術といった意味のようです。
『ディープテック』のここに注目・言葉・名言
「テクノロジーそのものの進化を追求することも重要だ。しかし、地球規模での課題が山積しているこの時代に必要なのは、「何のためにテクノロジーを使うのか」という視点にほかならない。そこで浮かび上がってきたのが、ハイテクとローテクを「知」によって新結合し、その集合体をテクノロジーで捉えるという概念。そして、それこそがディープテックなのである。」(p.39)
ディープテックとは
ハイテクとローテクを「知」によって新結合し、その集合体をテクノロジーで捉えるものが、ディープテックというもののようです。
まあ、これだけ読んでも、よくわからないと思うので、本書では、実例も紹介されています。
それらを知っていくことで、何となく、どういうことなのかはつかめるのではないかなと。
名前よりも、何のためにテクノロジーを活用するのかというところのほうが大切かもしれませんね。
課題の可視化がアイデアを集める
「さてここで、ディープイシューを「可視化」することの意味について考えてみたい。課題をわかりやすく顕在化することで、人々の「気づき」が広がるケースは思いのほか少なくないからだ。その象徴的な事例として、オゾンホールを挙げてみたい。」(p.105)
■課題を見える化することで
ディープイシューとは、例えば、環境破壊などの問題ですね。
そして、それらを見える化、可視化することで、アイデアが集まりやすいということです。
オゾンホールは、南極上空に穴があいた衛星画像が広まったことで、問題を解決しようとする動きになっていったということです。
課題がよくわからないと、対応しにくいというのはありますね。
それを可視化すると、理解できて、何かしなくてはとなりやすい。
アイデアも集まりやすいということになるということで、たしかにそうですよね。
取り入れたいと思ったこと
ディープイシューと「持っている技術」、その双方を行き来して、考えると、そこから新規事業や新商品を考えられる。(p.160前後)
といったことが書かれていました。
深刻な問題、課題などと、自分が持っている技術、既存の技術などを活用できるのではないかと考えてみる。
そこに、課題解決のヒントや、新しいビジネスのきっかけがあるということがわかります。
考えてみたいですね。
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『ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術』丸 幸弘、尾原和啓
ディープテック。
まだあまり聞かない言葉ではないでしょうか。
そんなディープテックとはどういうことなのかといったことが書かれています。
テクノロジーの活用などに興味がある方が読まれると、面白く読むことができると思います。
おすすめ度
★★★★☆
ディープイシュー、深い課題を解決していくような、ディープテック。
そのディープテックとはどういうものなのかといったことが書かれています。
ディープテックについて知りたい方は読んでみてください。
おすすめしたい方
技術者。
経営者。
『ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術』
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
課題の可視化がアイデアを集める
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