『「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講』
ステファン・アインホルン
やさしさ
やさしさは、得なのか損なのか。そんな話があります。
基本的には、得なのですが、どんなやさしさが良いのでしょうか。
本書は、そんなことについて、世界トップ医大で「学生が選ぶ最優秀教授」に輝いた名医のステファン・アインホルン氏が書かれています。
▼ ここに注目 ▼
もっとも持ちたいと思う資質は何か?と質問すると
「九割以上の人が「善良さ」を選ぶのだ。
この数字が如実に示しているように、人は莫大な富や卓越した知性よりも、善良さのほうが大事と考えているのだ。」(p.014)
善良さを持ちたいと思っている
多くの人が、善良さを持ちたいと思っている。
良く生きたい。
そう思っている人が多いということです。
だとすると、やさしさは大切になってきますね。
あなたが「よい人間」になれない理由
「よい人間になりたいと思っているのに、理想とはかけ離れた行動をしてしまうことがある。それはなぜだろう?どうして思いどおりの行動ができないのだろう?
答えは、「マイナスの力」が働くからだ。そのせいで、人はやさしくなる機会を逃してしまう。最善の意図があっても最善の行動ができないのは、マイナスの力のせいなのだ。」(p.076)
マイナスの力
なぜ、「よい人間」になれないか。
マイナスの力のせいで、最善の行動が取れない。
こういうことということです。
電車で席を譲ろうか迷ってできないとか、部下や同僚に優しくしようと思っても、なかなかできないとか。
こういうことはありますよね。
もっと単純なことで言えば、朝は早く起きようと思っても、なかなか起きられない。
こんなことでさえ、自分のやりたいことができなかったりします。
では、どうするか?
マイナスの力に対応すればいい。その方法についても書かれています。
知りたい方は、本書を読んでみてください。
▼取り入れたいと思ったこと
多くの人は、いい扱いを受けると、他人を助けたり、気前よくふるまったりするそうです。
たしかに、こういうことはありますね。いい扱いをされたら、気分が良いので、それを実行しようと思う。
逆に、悪い扱いをされると、気分が悪くなって、八つ当たりしてしまうというのもあると思います。
他人に「いい扱い」をしたいものですね。
そうしたら、他の人にも広まっていくでしょうから。
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「やさしさ」という技術
やさしさ。
やさしくいようと思っても、なかなかできない。
そういうことはあるでしょう。
それには、原因がある。その原因に対処する方法を知る。
やさしさも技術的な面があるということがわかります。
やさしくいるための技術を知りたい方は読んでみてください。
やさしさの技術を知ることができますから。
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆
やさしくいたいと思っても、なかなかむずかしいかもしれません。
本書では、やさしさの技術を知ることができます。
やさしくいたい。そういう方が読まれると、参考になると思います。
▼ おすすめしたい方 ▼
やさしさについて考えたい方。
ビジネスパーソン。
★『「やさしさ」という技術――賢い利己主義者になるための7講』
ステファン・アインホルン
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