『ウソはバレる―「定説」が通用しない時代の新しいマーケティング』イタマール・サイモンソン,エマニュエル・ローゼン
ウソはバレる―――「定説」が通用しない時代の新しいマーケティング
- 作者: イタマール・サイモンソン,エマニュエル・ローゼン,千葉敏生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/06/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
はじめに もはや時代遅れのマーケティング「5つの常識」
パート1 時代は「相対」から「絶対」へ
第1章 なぜソーシャル・メディアではマーケティングが効かないのか――経済学者が夢見る「完全情報」世界の到来?
第2章 消費者は本当に〝不合理〟なのか?――意思決定を操作する「心理戦術」はすべて無効に
第3章 ソーシャル・メディアが生んだ新しい「意思決定パターン」――「情報過多で消費者は混乱する」のウソ
第4章 「カスタマー・レビュー」がマーケターを凌駕する――絶対価値の時代へのシフトが必ず起こる理由
パート2 これからのマーケティングのかたち
第5章 失われゆく「ブランド」の価値――「ソニーだから安心」の終わり
第6章 ロイヤリティと顧客満足度も「過去」のもの――グーグルですら「これまでの実績」を見てもらえない
第7章 製品の普及パターンもキャズムも消えつつある――マイクロソフトが陥った「カテゴリー」の罠
第8章 ポジショニングや説得はムダ?――フェイスブック・フォンが「フェイルブック・フォン」に終わった理由
パート3 新しいフレームワーク
第9章 「影響力ミックス」で考える顧客の意思決定パターン――「P・O・M」の3つの影響力を見極める
第10章 顧客とのコミュニケーションは適切か?〈応用編1〉――「認知」ではなく、「関心」を呼び覚まそう
第11章 市場調査の方法を180度転換しよう〈応用編2〉――顧客の動きは「予測」するのではなく、「追跡」するもの
第12章 顧客セグメンテーションを見直そう〈応用編3〉――騙されやすい市場から騙されにくい市場への変化
第13章 「絶対価値」はこれからどこへ向かうのか――「テクノロジー×データ」でツールは加速度的に進化する
第14章 「絶対価値」の世界で勝ち残るマーケターの新しい常識
マーケティングも正直に
タイトルからだけだとちょっとわかりにくいかもしれませんが、マーケティングの本です。
本書では、「絶対価値」という、その商品の価値が大切だということが書かれています。
ウソはバレるということで、正直さが大切ということも書かれています。
ここに注目・言葉・名言
「感情は非常に重要なことも多いが(購入する車を検討している場合など)、スペックがものを言う製品やサービスの場合、ふつうは質が選択を左右する最重要要素だと考えられている。一般的に、どの製品を選ぶかは、主観的な感覚ではなく客観的な質によって決まると考えられる。とすれば、製品やサービスの質に関する情報が爆発的に増えるとともに、消費者が質へと引き寄せられていくのはムリもない。」(p.62)
商品・サービスの質が大切になってきている
ネット社会になって、商品やサービスの情報があふれています。
クチコミ情報を簡単に集めることができるようになっています。
そのような状況にあって、商品やサービスの質が、購入の基準になっていくというのは、自然なことでしょう。
ということで、商品の質が大切ということです。
POMフレームワーク
「たとえば、新しいスマホを購入する場合、
(P)その人がもともと持つ考え方、習慣、蓄積された知識
(O)友人、レビュアー、専門家の意見
(M)電話会社のマーケターの言葉
の影響を受けることになる。」(p.180)
Prior、Other、Marketers
事前の考え方、他人の意見、マーケターの言葉。
この3つに影響されて、購入するかどうかを考えるということです。
たしかにこういうところはあるだろうと思います。
そして、なかでも、Otherの影響が大きくなっている。
もしくは、商品・サービス、そのものの価値が、大きくなっているということです。
商品が良いか悪いか。商品が良ければ、他人の意見も良くなる。そして、売れやすい。
こういうことですね。
商品が提供する価値を上げることが、大切ということですね。
取り入れたいと思ったこと
商品の価値を上げること。これが大切ということがわかります。
逆に言うと、商品の価値が高いと、自然と広まりやすいところはあるというのはあると思います。
もちろん、さらに広めるために、どうするかという話はあると思いますが、良いものでないと広がりにくいというのがあるでしょう。
商品の価値を高めたいですね。
あわせて読みたい
『マーケティングの必勝方程式 -確率で組み立てる成功のシナリオ-』
寺澤慎祐
マーケティングの打ち手。 そういうことは、本書ではあまり紹介されていません。 それらは、他の本などを読んでみると良いでしょう。 どうやって顧客の導線を考えて、顧客になってもらうかといったことを考えるのに良いですね。
マーケティングの6つのステップ『マーケティングの必勝方程式 -確率で組み立てる成功のシナリオ-』 - ビジネス書をビジネスのチカラに
マーケティングに必要なこと。その組み合わせ方などが、こちらの本ではわかります。
あわせて読んでみると、マーケティングの基本から、最近の動向などを考えるのに参考になると思います。
読んでみてください。
『ウソはバレる―「定説」が通用しない時代の新しいマーケティング』
マーケティングが変わっていく必要がある。
そんなことを考えさせられる一冊です。
絶対価値という、商品自体の価値の大切さがわかります。
やはり、商品で何を得られるかが大切になっているのでしょう。
そういう時代にあって、どうするか。これを考えたい方が読まれると、参考になると思います。
おすすめ度
★★★★☆
マーケティングの変化について書かれています。商品そのものの価値や正直さの大切さなどがわかります。
今の時代にマーケティングをどう行うと良いかを知りたい方は読んでみてください。
おすすめしたい方
マーケティング担当者。
経営者。
『ウソはバレる―「定説」が通用しない時代の新しいマーケティング』イタマール・サイモンソン,エマニュエル・ローゼン
ウソはバレる―――「定説」が通用しない時代の新しいマーケティング
- 作者: イタマール・サイモンソン,エマニュエル・ローゼン,千葉敏生
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/06/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
今日の「ビジネス書をチカラに!」
商品・サービスの質が大切になってきている
商品・サービスの質を高めるためにどうしますか?