『幸せを拒む病』笠原敏雄
本の目次
第1章 身近な出来事に潜む“幸福否定"
第2章 本当の幸福を否定する心のしくみ
第3章 “幸福否定"から見た異常行動や症状のしくみ
第4章 幸福を素直に受け入れるための方法──“感情の演技"
第5章 従来の人間観を覆す幸福否定理論
幸せを拒否する
幸せを拒否するような心の働きが、人間にはある。
そんなことが本書では書かれています。
幸せについて考えたい方が読まれると、参考になると思います。
ここに注目・言葉・名言
「1 自らの「無意識の一部」が、自分が幸福の状態にあることを極度に嫌い、その幸福感を意識にのぼらせないような策を講ずる。
2 それと並行して、自分が幸福ではないことを自分の意識に言い聞かせるために、目の前に問題を作り上げる。
3 その結果として生み出されるのが、心身症や精神病という病気であり、行動の異常である。」(p.5)
幸福を否定しようとする
幸福を否定しようとする心の働き、動きがある。
こういうのはあるのでしょうね。
おそらく、幸せになって、それを失うことが怖いから、こういう働き方をするのでしょう。
幸せを否定していると、失うことはないですから、安心するというのはあるのでしょうね。
ただ、そうなると、いつまで経っても、幸せにはなれないですね。
失うことがあっても、仕方がないと思うとか、未来についてより良いことを考えて、実現できるようにすると良いだろうと思います。
否定しているところに、幸福がある可能性
「心因性の症状や異常行動は、自分の中で幸福の否定が起こっているということを明確に教えてくれる指標であり、裏を返せば、そこに大きな幸福が隠れていることの目印にもなっているわけです。」(p.117)
拒否の裏側
何かを強く否定したり、拒否するということは、幸福を否定するということから考えると、そこに、幸福があるかもしれないということですね。
必ずしもそうであるとは限らないのではないかと思いますが、そういう可能性はありますよね。
だから、拒否や否定があるところを、探ってみると、幸福になれる可能性があるということです。
過度の否定、拒否
過度に否定したり、拒否したりすることには、何かしら、魅力を否定したいといったところがあるのでしょう。
本当に意味や価値がないことは、そこまで否定する必要もないでしょうから。
そういう意味で言うと、過度の否定の裏を探ると、幸せがあるかもしれません。
思ったこと
では、どうしたら良いのか、という話も書かれています。
他の方法もあると思いますが、こういう方法もあるというか、方向性はそういうことなんですよね。
というのを知ることができたのが良かったです。
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『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』前野 隆司
幸せのメカニズム 実践・幸福学入門 幸せのメカニズム。 幸せになる、幸せでいるには、どうしたら良いのか。 本書では、幸せのメカニズムを知って、それらを満たすための考え方などについて書かれています。 幸せになりたい、幸せでいたい。 そういう方が読まれると、参考になると思います。読んでみてください。
『幸せのメカニズム 実践・幸福学入門』前野 隆司 - ビジネス書をビジネスのチカラ幸せのメカニズムについて書かれています。
どんなことがあると、幸せを感じやすいのか。こういうことがわかる本ですね。
幸せに興味がある方は、合わせて読んでみてください。
『幸せを拒む病』笠原敏雄
幸せを拒んでしまう。そういう心の動きがある。
としたら、どうすると良いのでしょうか?
その症状や対処法について書かれています。
幸せに興味がある方は、読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
幸せを拒む。否定する。拒否する。そういう心の動きがある。
といったことが書かれています。そして、どうすると良いかも書かれています。
幸せに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方
幸せに興味がある方。
ビジネスパーソン。
『幸せを拒む病』笠原敏雄
今日の「ビジネス書をチカラに!」
否定しているところに、幸福がある可能性
否定しているところを探ってみる