『「課長」から始める 社内政治の教科書』高城幸司
「社内政治」
それなりに大きな会社であれば、複雑な「社内政治」があるのではないでしょうか。
小さい会社であっても、人間関係があると、「政治」がありそうですよね。
本書『「課長」から始める 社内政治の教科書』では、そんな社内政治とどう向き合うか、ということについて書かれています。
▼ ここに注目 ▼
「社内政治とは、「人間関係のなかで、うまく立ち回ること」だと考えている人もいるかもしれません。
もちろん、社内の力関係を見極めながら、賢明なアクションを起こしていく必要はあります。しかし、それは「うまく立ち回る」という言葉のニュアンスとはかなり異なるものです。むしろ、浅はかな考えに基づいてうまく立ち回ろうとすれば、かえって社内での立場を悪くしてしまうものです。」(p.34)
うまく立ち回ろうとすると、立場を悪くする
八方美人が、うまくいかない。
そういうことと似ている話でしょう。
そうではなくて、長期的に考えて、動いていく。そういうことの大切さをまずは言われています。
私心と大義
「「私心」を捨てる必要はないと思います。
生半可に捨てたふりをしたところで、それは周りの人にもわかります。
むしろ、「私心」はいきる原動力ですから、強くもっていたほうがいい。
社内政治は闘争でもあります。強い「私心」なくして、土壇場を生き抜くことなどできないでしょう。
ただし、常に「大義」掲げなければなりません。「会社全体のために」「部門全体のために」という大義を考え尽くす。その「大義」に本気で思い込める。そして、「私心」を「大義」に昇華できたとき、強い影響力が手に入るのです。」(p.68)
私心と大義を持つ
「動機善なりや、私心なかりしか」という稲盛和夫氏の言葉があります。
私心はないなら、ないほうが良いのかもしれません。
しかし、そう簡単に消せるものでもないでしょう。
だから、私心や私利私欲はある。しかし、それだけではなく、「大義」もある。
そういうふうにすると良いのだと、わたしも思っています。
▼取り入れたいと思ったこと
また、上司をクライアントと思う。ということが書かれていました。
これは、部下もそう思っても良いかもしれません。
周りをお客様だと思えば、また違った見方で対応ができるでしょう。
取り入れたいですね。
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『プレイングマネジャーの教科書―結果を出すための
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「課長」から始める 社内政治の教科書
社内政治はなかなか避けられないものではないでしょうか。
そして、この捉え方で、会社での働き方も変わってくるでしょう。
社内政治の教科書ということで、わかりやすかったです。
社内政治を考えたい方が読まれると、参考になると思います。
読んでみてください。
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
▼ おすすめしたい方 ▼
社内政治を考えたい方。
課長、役職者。
★『「課長」から始める 社内政治の教科書』高城幸司
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