なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか、という問いに答えるのはなかなか難しいことかもしれません。
ただ、幸せになりたいと思う人は、多いのではないかと。
だとしたら、幸せや幸福というものがどういうものなのかというのは、自分なりに考えておきたいですよね。
わからないものを追い求めても、どうしたら手に入るのかわからないでしょうから。
『幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか』ダニエル・ネトル
『幸福の意外な正体』の目次
はじめにーなぜ、私たちは「幸せ」を求めるのか
第1章 幸せって、何だろう?-幸福の定義について考えてみる
第2章 人生は喜びに、満ちている?-あなたが幸せになれない理由
第3章 幸せな人って、どんな人?-ウェルビーイングの基盤
第4章 性格で、幸福度は決まる?-日常の変化をどう受け入れるか
第5章 不幸せは、脳の仕業?-落ち込んだ気分を変える方法
第6章 感情は、コントロールできる?-ネガティブな状態から抜け出そう
第7章 人は今より、幸せに生きられる?-矛盾をはらむ幸福の心理を解明する
『幸福の意外な正体』のここに注目・言葉・名言
「最もはっきりしているのは、幸福度の自己評価と健康の関係です。」(p.120)
「調査の結果、自伝文の中でよりポジティブな感情を表現していた、上から25パーセントのグループのうち9割が、85歳になっても健在でした。
逆にポジティブな感情表現に乏しかった25パーセントは、85歳まで生きた人が34パーセントしかいませんでした。」(p.121)
ポジティブだと長生き
修道女の集団の調査からです。
ポジティブだと長生きだということです。
長生きしたいなら、ポジティブに考えると良さそうですね。
考え方で、寿命も変わってくるというのは興味深いですよね。
考え方だけこんなに変わるとは。
長生きしたいなら、ポジティブに考えるのは役立ちそうです。
欲望と幸福
「人間の心理でも、欲することと好むことがかいりしている例をあげることができます。
これまでも見てきたように、欲望の達成が幸福感に与える影響について、人はあまりうまく予想できません。探し求めていることが実現した場合のポジティブな変化について、非現実的なまでに過大な期待を寄せてしまうのです。」(p.192)
思ったほど幸せを感じられない
欲しいものを買ったけれど、思ったほどうれしくなかったということはありますよね。
欲望を実現しても、それほど幸せを感じられない。
これは、予想と幸せのギャップということだろうと思います。
そういう意味では、自分がどんなことに幸せを感じるのかを知るのは大切ですね。
努力しても、幸せを感じられないとしたら、残念に感じてしまうかもしれませんから。
取り入れたいと思ったこと
「快行動トレーニング」ということが紹介されています。
行動を記録して、どの行動が比較的良い気分につながったかを分析するということです。
これをやっていくと、自分の喜びなどを知ることができそうですね。
あわせて読みたい
『幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と
「8つの人生パターン」』橘玲
こちらの『幸福の「資本」論』は、幸福を資本という観点から考えると、どうなるか、ということが書かれています。
幸福について、自分はどうしたいのか、どうなっていると幸福と思えるのか、資本などから考えたい方が読まれると、考えやすくなると思います。
『幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか』
ダニエル・ネトル
なぜ幸福を求めるのか。
人それぞれ理由があるのかもしれません。
本書を読みながら、そんな自分なりの幸福を求める理由を考えるというのも良いのではないでしょうか。
おすすめ度
★★★★☆
幸福の正体は?
そんなことに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
自分の幸せなどを見つけたい、そんな方は読んでみてください。
おすすめしたい方
幸福に興味がある方。
ビジネスパーソン。
『幸福の意外な正体 ~なぜ私たちは「幸せ」を求めるのか』
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
ポジティブだと長生き
ポジティブですか?