『複数の問題を一気に解決するインクルージョン思考』石田章洋
本の目次
1 アイデアとは、複数の問題を解決するもの
2 インクルージョン思考への障害
3 ひらめきを生み出す準備と4つの段階
4 第1段階 高次の目的を決めて旅立つ
5 第2段階 目的に従って材料を集める
6 第3段階 異なる分野の材料をつなげる
7 第4段階 手放して「ひらめき」とともに帰ってくる
8 インクルージョン思考を磨く7つの習慣
発想法
問題解決の発想法。
知っていると、発想が違ってきますよね。
本書は、放送作家の石田章洋氏が、インクルージョン思考という、発想法について書かれています。
ここに注目・言葉・名言
「「目的」——何のために考えるのか
アイデアへの旅は、たったひとつの準備から始まります。それは「目的を明確にする」ことです。これがインクルーシブなアイデアを生み出すための第1段階です。」(p.081)
何のためにアイデアを考えるか?
インクルージョン思考では、4つのステップがあります。
その第1段階は、目的を考える、何のためにアイデアが必要なのかを考えるということです。
ここで重要なのが、利己的な目的ではなくて、利他的な目的を考えること、ということです。
複数の問題を解決できるようなアイデアは、利己的な目的からは生まれにくい。
こういうことから利他的な目的を考えると良いということです。
「自分はこうしたい」の発想を捨てる
「また、アーティスト系クリエイターの方に多いのが「オレはこう表現したい」「オレはこれをやりたい」「オレはこう伝えたい」といった考え方です。先ほども書きましたが、すべては「顧客・消費者・利用者・視聴者・読者」など、受け取る人があってのアイデアです。「オレはこうしたい」と考えている限り、永遠にインクルーシブなアイデアは発想できません。」(p.055)
「我」を捨てる
よく「我」を捨てるとか、「我欲」を捨てるとか言いますよね。
自分だけのアイデアということになってしまうと、周りが良いと思ってくれるかどうかはわかりませんし、相手にとってという視点が抜けてしまいます。
自分をどこまで捨てるかは、アイデアや目的次第だと思いますが、利他や相手のことがないアイデアは、多くの人には、なかなか受け入れられにくいでしょう。
アーティストや表現者のように、自分の作品を創るということだと、また違うのでしょうけれど、仕事などでは、やはり、相手があっての話になりますから、利他や相手視点は必要ですよね。
取り入れたいと思ったこと
取り入れたいと思ったのは、インクルージョン思考の4つのステップですね。
基本的には、他の発想法と似ています。
なので、とくに違和感なく使えると思いました。
アイデアを発想するときに、使いたいステップですね。
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『複数の問題を一気に解決するインクルージョン思考』石田章洋
問題を一気に解決する。
そんなことができたらいいですよね。
本書では、そんな思考法として、インクルージョン思考という発想法が紹介されています。
問題解決のため、目標達成のための、発想法を知りたい方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
放送作家の石田章洋氏が、インクルージョン思考という発想法が書かれて
います。
複数の問題を解決できるようなアイデアの考え方です。
発想法を知りたい方に参考になると思います。
おすすめしたい方
インクルージョン思考を知りたい方。
ビジネスパーソン。
『複数の問題を一気に解決するインクルージョン思考』石田章洋
今日の「ビジネス書をチカラに!」
「目的」——何のために考えるのか
利他的な目的を考えていますか?