『グッチの戦略: 名門を3度よみがえらせた驚異のブランドイノベーション』
長沢伸也,小山太郎,岩谷昌樹,福永輝彦
グッチの戦略: 名門を3度よみがえらせた驚異のブランドイノベーション
- 作者: 長沢伸也,小山太郎,岩谷昌樹,福永輝彦
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/10/31
- メディア: 単行本
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GUCCI
グッチと言えば、多くの人が知っているラグジュアリーブランドです。
とは言え、そのブランディングやイノベーションについて書かれている本などはあまりないのではないでしょうか。
本書では、グッチのブランドのイノベーションについて書かれています。
▼ ここに注目 ▼
「グッチのように確固たるポジションを確立することは高い収益の確保に繋がる。これは、ラグジュアリーブランドのマネジメント手法を活用し、ブランドを確立させることが収益向上を促しうることを示唆している。また、収益性の低い国内のアパレル企業にとっても、このことは参考となりうる。」(p.45)
ブランドの確立が収益向上に
グッチの収益とブランドの確立は関連しているということです。
マネジメント手法が、その高収益につながっていることがわかります。
そして、国内のアパレル企業が学べることがあるということです。
クラフトマンシップに関する4M分析
「グッチにおいてアルチザン(職人)は伝統的な製品やその開発を実現する上で、非常に重要である。ここでは、そのクラフトマンシップの高さを4M分析にて明らかにする。製品の品質に関する4つの要素であるMan(人)、Machine(機械)、Material(材料)、Method(方法)の4Mについての分析だ。」
(p.122)
グッチにおいて職人が大切
グッチにおいては、職人が大切に考えられているということです。
これは、その製品の品質が大切と考えれているからというのが大きいようです。
製品を作るのは、職人で、その技術が、製品の質を決めて、製品の質が、お客様の満足度につながる。
このように考えられているからということのようです。
▼思ったこと
グッチにおけるイノベーションは、ディレクター、アルチザン、研究所の3者と各国支社との協力でなされているということです。
ディレクターのみがイノベーションを主導するというものではないということです。
このあたりに、日本の企業も取り入れられるところがありそうだと思いました。
グッチの戦略:名門を3度よみがえらせた驚異のブランドイノベーション
グッチには、3度の危機があったそうです。
その3度の危機を乗り越えてきた、ブランドイノベーションについて本書では書かれています。
ブランディングやイノベーションに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
読んでみてください。
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『ラグジュアリー戦略』
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ラグジュアリー戦略―真のラグジュアリーブランドをいかに構築しマネジメントするか
- 作者: ジャン=ノエルカプフェレ,ヴァンサンバスティアン,Jean‐No¨el Kapferer,Vincent Bastien,長沢伸也
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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- メディア: 単行本
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『ルイ・ヴィトンの法則―最強のブランド戦略』長沢伸也(編さん)
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
▼ おすすめしたい方 ▼
グッチのブランドイノベーションに興味がある方。
経営者。
★『グッチの戦略: 名門を3度よみがえらせた驚異のブランドイノベーション』
長沢伸也,小山太郎,岩谷昌樹,福永輝彦
グッチの戦略―名門を3度よみがえらせた驚異のブランドイノベーション
- 作者: 長沢伸也,福永輝彦,小山太郎,岩谷昌樹
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2014/11/28
- メディア: Kindle版
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