『なぜ、あの「音」を聞くと買いたくなるのか―サウンド・マーケティング戦略』ジョエル・ベッカーマン,タイラー・グレイ
なぜ、あの「音」を聞くと買いたくなるのか―サウンド・マーケティング戦略
- 作者: ジョエル・ベッカーマン,タイラー・グレイ,福山良広
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本
サウンド・マーケティング戦略
音でマーケティングをする。
あまり言われていないことではないでしょうか。
音で、記憶が甦るなどありますよね。そのようなことを使って、サウンドでマーケティングをするという方法があるということです。
本書では、音のマーケティングについて書かれています。
ここに注目・言葉・名言
「結局、どのブランドもハリウッド映画の手法で、顧客にストーリーを語ろうとする。そして映画業界も、ブランド力を利用して収益の増加を図ろうとする。本物のブランド体験を提供することで顧客の心をつかもうと必死になっているブランドや企業、個人にとって、音は戦略的に用いれば強力なマーケティングツールとなる。」(p.23)
音を戦略的に用いる
音によって、人の気持ちが変わったりしますよね。
もし映画に音がなかったら、あまりその場面の雰囲気が伝わらないということになってしまうでしょう。
ジョーズやスターウォーズのあの音楽は、その映画の記憶と結びついています。
そういう音を戦略的にマーケティングにも利用するということを、本書では書かれています。
事実は忘れるが、感情は忘れない
「顧客を魅了し続けるためには、有意義でしかも美意識を感じさせる体験を提供することに本気で取り組む必要がある。これはジムでトレーニングしながら聴く曲やパーティーでかける曲のリストを作成するとき、ビデオゲームの効果音を制作するとき、大企業向けに音を利用したブランド戦略を練るときも同じことだ。」(p.152)
音を通して、どんな体験を提供したいか
音によって、感じることが変わってくる。
だから、音を通して、どんな体験を提供したいかを考えて、音楽を作るなり、曲を流すことが大切ということです。
音も含めての体験。
こういうことを考えて、ブランディングもできると良いのでしょうね。
取り入れたいと思ったこと
わたし自身は、あまり音楽を使う場面はありません。
ただ、そういう場面があったら、本書で書かれているようなことを考えて、音も含めての、環境の作り方というのは、意識したいと思いました。
音は、自然と入ってきてしまうものでしょう。
ここをどのようにするかで、印象や記憶が変わってきます。
考えたいことですね。
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『一流ビジネスマンは誰でも知っている ヒットの原理』高杉 康成
ヒットを生み出す。
そのための考え方が書かれています。
こちらも合わせて読んでみると、ヒットと音楽を両方考えられるかもしれません。
『なぜ、あの「音」を聞くと買いたくなるのか―サウンド・マーケティング戦略』ジョエル・ベッカーマン,タイラー・グレイ
音で、ブランドを思い出す。
こういうことはありますよね。
そういった体験をどうやって作り出すか、ということが書かれています。
サウンド・マーケティングに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
おすすめ度
★★★★☆
サウンドマーケティングについて書かれています。
音で、物を売る、ブランドイメージを作る。そんな手法がわかります。
サウンドマーケティングを知りたい方は読んでみてください。
おすすめしたい方
サウンドマーケティングを考えたい方。
ビジネスパーソン。
『なぜ、あの「音」を聞くと買いたくなるのか―サウンド・マーケティング戦略』ジョエル・ベッカーマン,タイラー・グレイ
なぜ、あの「音」を聞くと買いたくなるのか―サウンド・マーケティング戦略
- 作者: ジョエル・ベッカーマン,タイラー・グレイ,福山良広
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本
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音を戦略的に用いる
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