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『TRUST FACTOR トラスト・ファクター』最強の組織をつくる新しいマネジメント


『TRUST FACTOR トラスト・ファクター~最強の組織をつくる新しいマネジメント』

ポール J・ザック

TRUST FACTOR トラスト・ファクター~最強の組織をつくる新しいマネジメント

TRUST FACTOR トラスト・ファクター~最強の組織をつくる新しいマネジメント

  • 作者: ポール J・ザック Paul J. Zak,白川部君江
  • 出版社/メーカー: キノブックス
  • 発売日: 2017/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

『TRUST FACTOR トラスト・ファクター』の目次

 第1章 The Science of Culture―あなたの組織の文化を科学する
第2章 Ovation―あなたは同僚の成果を称賛していますか?
第3章 eXpectation―あなたは従業員にどれほど期待をかけていますか?
第4章 Yield―あなたは従業員にどれくらい任せていますか?
第5章 Transfer―あなたの仲間たちは自分で自分の仕事を管理できていますか?
第6章 Openness―あなたは従業員に情報を公開していますか?
第7章 Caring―あなたの職場は従業員にとって居心地がいい所ですか?
第8章 Invest―あなたは従業員に十分な学習機会を与えていますか?
第9章 Natural―あなたは同僚にとって話しかけやすい存在ですか?
第10章 Joy=Trust×Purpose―あなたの組織は、目標が明確で、働く人たちが生き生きしていますか?
第11章 Performance―信頼が業績に与える影響

 

 

トラスト、信頼

組織やチームにおける信頼、トラストの大切について書かれています。

本書では、脳科学などのアプローチを交えながら、信頼の大切さがわかります。

組織マネジメントに興味がある方が読んでみると、参考になることが見つかると思います。

『TRUST FACTOR トラスト・ファクター』ここに注目・言葉・名言

「結局、大切なのは文化だということ。信頼の文化と「目標」は、人間の持つ社会的な性質と響きあい、エンゲージメントや「喜び」を生み、利益をもたらすのです。」(p.356)

信頼と目標が、喜びや利益をもたらす

信頼と目標が、エンゲージメントや喜び、そして、利益をもたらすということです。

これは、逆を考えるとわかりやすいですね。

信頼のない組織やチームは、協力しにくいでしょう。

そして、目標もないのであれば、どこに向かうのかわかりません。

喜びも利益も、得られないということになってしまう。

 

だから、信頼を醸成して、目標を決めて、関与をしたいと思えるようになって、その結果、売り上げや利益につながっていくということです。

信頼が大切だということがわかります。

喜びがない仕事は業務でしかない

「私の研究室をはじめ、さまざまな機関による実験結果から、信頼の高い文化の中で仕事をすると、喜びが緩やかに増加する仕組みが明らかにされています。信頼は、オキシトシンとドーパミンの相互作用によって喜びになり(第2章を参照)、信頼されたチームのメンバーがそばにいるだけでも気分が良くなるのです。」(p.300)

業務も大切だが

そして、喜びがない仕事は、喜びのある仕事に比べると、業務になってしまうということです。

もちろん、単純な作業も大切なことですが、やはり喜びのある仕事をしたくなるというのが、人間心理ではないでしょうか。

 

そうなると、喜びのある仕事は、ますます仕事をやりたくなっていくということになりますし、喜びのない仕事はやりたくないということになっていくことでしょう。

信頼と目標で、喜びのある仕事をすることで、業績が上がっていく、といった善循環が起こるということですね。

思ったこと

では、信頼は、どこから来るのかという話もありますよね。

本書では、一つには、「委譲」の大切さが言われています。

自分で、仕事を自律的に進められるかどうか。
これが、信頼と関係している面があるということですね。

 

仕事の満足度とも関係しているということです。

自分で仕事をマネジメントできるかどうか。こういうところに、信頼や満足感が得られるかが関連しているのだと思います。

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『やる気を引き出し、人を動かす リーダーの現場力』迫 俊亮 

やる気を引き出し、人を動かす リーダーの現場力

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  • 作者: 迫俊亮
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
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『やる気を引き出し、人を動かす リーダーの現場力』迫 俊亮 - ビジネス書をビジネスのチカラに

 

こちらの本は、『リーダーの現場力』ということで、ミスターミニットの社長である、迫俊亮氏が、どのように現場の力を引き出せるようにしていったかが書かれています。

従業員の力を引き出して、会社を動かしていく。
そういう経営方法がわかります。

どうすると、仕事において、人は動くのか。そんなことを考えたい方が読まれると参考になると思います。

 

『TRUST FACTOR トラスト・ファクター』

 ~最強の組織をつくる新しいマネジメント ポール J・ザック

TRUST FACTOR トラスト・ファクター~最強の組織をつくる新しいマネジメント

TRUST FACTOR トラスト・ファクター~最強の組織をつくる新しいマネジメント

  • 作者: ポール J・ザック Paul J. Zak,白川部君江
  • 出版社/メーカー: キノブックス
  • 発売日: 2017/11/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

トラスト・ファクターということで、日本語に無理やりすると、信頼要素とかいう感じでしょうか。

信頼の要素によって、組織やチームの成果が変わって来るということがわかります。

脳科学などと合わせて書かれているので、そのあたりも考えたい方が読まれると参考になる一冊です。

おすすめ度

  ★★★★☆

 組織やチームのマネジメントにおいて、信頼がなぜ大切なのかが書かれています。
 脳科学の知見などもあるので、わかりやすいですね。
 チームマネジメントに興味がある方が読まれると、参考になるはずです。

おすすめしたい方

人事担当者。
経営者。

『TRUST FACTOR トラスト・ファクター~最強の組織をつくる新しいマネジメント』

TRUST FACTOR トラスト・ファクター~最強の組織をつくる新しいマネジメント

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

信頼と目標が、喜びや利益をもたらす

信頼をどうやって作っていますか?