⇒『競争の科学――賢く戦い、結果を出す』
ポー・ブロンソン,アシュリー・メリーマン
競争
競争が好きか嫌いかに関わらず、ビジネスは結果として競争にはなってしまいますよね。
お客さまが選ぶということがありますから。
本書では、ビジネスに限らず、競争ということについて書かれています。
▼ ここに注目 ▼
「競争はパフォーマンスを向上させる
研究結果は、古代ギリシャ人が原則として正しかったことを示している。
つまり、競争はほとんどの場合、私たちに良い効果をもたらす。人間には、ここ一番という局面で力を発揮する能力が備わっているのだ」(p.33)
競争はパフォーマンスを向上させる
競争することで、パフォーマンスが向上する。
そういう能力が人間にはあるということです。
望まない競争に巻き込まれても、こういう傾向はあるということです。
アマチュアとプロの違い
「アマチュアとプロの真の違いは、不安をどう解釈するかだ。ラグビーの男子選手であれ、バレーボールの女子選手であれ、ピアニストであれ、アマチュアは不安を有害なものととらえ、プロは有益なものととらえる傾向がある。プロは、自分が不安を感じていると自覚している。だがそれでもまだ、「状況をコントロールできる」「良いパフォーマンスをする準備ができている」「目標を達成できる」と信じている。ストレスはあるが、それによって脅かされてはいない。心がこのような状態にあるとき、高レベルの覚醒は、最高のパフォーマンスの役に立つのである。」(p.230)
ちょうどいい緊張感
パフォーマンスを最高に発揮できるようにするには、適度な不安、緊張感が
あると良いということです。
自分が状況をコントロールできる、良いパフォーマンスができると感じられる
ようにする。
これができるのが、プロということです。
競争は、パフォーマンスを向上させるけれども
競争の中に入ると、パフォーマンスを向上させようとします。
しかし、過度に緊張してしまったり、不安になってしまったら、パフォーマンスは落ちます。
適度に緊張して、集中して、挑戦しようとしているときに、パフォーマンスが向上するということです。
▼取り入れたいと思ったこと
チームにおいては、役割によって力を引き出すというのが、パフォーマンスを高めるために良いということです。
平等であることではなく、その人の強みを活かしていく。
チームマネジメントには、こういうことがパフォーマンスの向上に役立つということです。
競争の科学――賢く戦い、結果を出す
競争の科学ということで、賢く戦って、結果を出すにはどうしたら良いか、ということが書かれています。
競争において、どのようにするとパフォーマンスを向上させて、力を発揮できるのか。
このようなことに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
▼ あわせて読みたい ▼
『逆転の競争戦略[第4版]』山田英夫(著)
『経済は「競争」では繁栄しない――信頼ホルモン「オキシトシン」が解き明かす愛と共感の神経経済学』ポール・J・ザック(著)
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆
▼ おすすめしたい方 ▼
競争について考えたい方。
ビジネスパーソン。
★『競争の科学――賢く戦い、結果を出す』
ポー・ブロンソン,アシュリー・メリーマン
★【今日の「ビジネス書をチカラに!」】
競争はパフォーマンスを向上させる
⇒ パフォーマンスを向上させるために、どうしますか?