『トヨタ 最強の時間術』桑原 晃弥
本の目次
第1章 トヨタはこうして時間のムダを取る
第2章 トヨタはここで時間を効果的に使う
第3章 トヨタはこうして時短を実現する
第4章 トヨタはこうして時間をつくり出す
第5章 トヨタはこうして時間を管理する
第6章 トヨタはここまで時間を活かしきる
時間術
仕事の時間術。効率などで大切ですよね。
本書では、トヨタの時間術について、時間の考え方からどうやって効率化するかなどについて書かれています。
ここに注目・言葉・名言
「相手の時間をムダにするな。
ビジネスとは、限られた時間の中で、「付加価値を生む時間」をどれだけ増やせるかの競い合いです。
トヨタ生産方式(トヨタ式)は、付加価値を生まない時間を見過ごすことは、生産性の低下を招くだけでなく、「命の浪費」であると考えます。」
(p.12)
時間のムダは、命の浪費
トヨタの社長、会長だった豊田英二氏は「時は命なり」ということで、
自分の時間だけではなく、部下の時間の使い方も大切にするようにとしていたそうです。
命は有限。そうなると、「時間」は有限とも言えるでしょう。
だから、自分の時間だけではなく、相手の時間も大切にするということです。
そういうことができないと、命を浪費しているということになりますね。
ムダ取り型改善と課題解決型改善
「トヨタ式改善には、ムダを一つずつ省いていく「ムダ取り型改善」と、大きな目標を掲げて挑戦する「課題解決型改善」があります。
「ムダ取り型」は、1分1秒も見逃さない改善をコツコツと積み上げます。
「課題解決型」は、「これまで1年かかっていたのなら、1カ月でやれ」というような一見ムチャな目標を掲げ、発想や取り組みの根本的な変革を促す手法です。」(p.96)
ムダ取りと課題解決
両方行うということです。
トヨタというと、ムダを省いていくという印象が大きいかもしれません。
たしかに、それも大切ですが、それだけだと、なかなか大きなことができない。
だから、一気に課題を解決できるようなことも考える。
両方なのですよね。
そして、どちらもむずかしさの種類は違っていますね。
時間とお金と価値
人の命の時間が有限。これが、価値を生み出しているのですよね。
なぜなら、もし命の時間が無限なら、自分で何でもやればいいですよね。
いつかできるというか、たいていのことは、やってもやらなくても良くなる。
たとえば、車で移動するのは、楽だからとかたくさん運べるからというのもありますが、速く移動したいからですよね。
時間がいつまでもあるなら、車でなくても良い。もっと言えば、移動してもしなくても良いかもしれません。なぜなら、時間は無限にあるのだから、行っても行かなくても良い。
時間が有限だから、価値が出てきたり、行けなくなるから行こうかとなる。
という面はありますね。
取り入れたいと思ったこと
10年後を考えて仕事をするという話が書かれていました。
今だけではなく、長いスパンを考えて、仕事をする。
そうすると、今行うことも変わってきますね。
10年後を考えて、仕事をしたいものですよね。
あわせて読みたい
『仕事のムダを削る技術』こばやし ただあき(著)
こちらのわたしの著書も読んでみると、仕事のムダを削って、時短する方法が
わかります。
合わせて読んでみてください。
『トヨタ 最強の時間術』桑原 晃弥
トヨタは、時間を大切にしている。そんなイメージがあると思います。
では、具体的には、どんなことを考えて、どういうことを行っているのか。
イメージ以上のことを考えて行っているということがわかります。
トヨタの「時間術」を知りたい方は、読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆(★4.3)
トヨタの時間術。イメージ以上のことを知りたい方が読まれると、参考になると思います。
時間を有効に活用したい方は、読んでみてください。
おすすめしたい方
時間を大切にしたい方。
経営者。
『トヨタ 最強の時間術』桑原 晃弥
今日の「ビジネス書をチカラに!」
時間のムダは、命の浪費
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