『コーチング・アクロス・カルチャーズ』フィリップ・ロジンスキー
コーチング・アクロス・カルチャーズ―国籍、業種、価値観の違いを超えて結果を出すための7つの枠組み
- 作者: フィリップ・ロジンスキー,山内麻理
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2015/01/29
- メディア: 単行本
文化を考慮してコーチングを行う
「コーチング・アクロス・カルチャーズ」ということで、日本語にすると、多文化におけるコーチング、といったところでしょうか。
本書では、文化を考慮してコーチングを行うということについて書かれています。
日本人同士ではあまり関係のない話かもしれませんが、多国籍企業などでは今後重要になっていく話でしょう。
そして、違いを認めて行うコーチングというのは、国が同じ人同士でも参考になることがありますね。
▼ ここに注目 ▼
「私は、コーチングを「有意義で重要な目的を達成するために、人々の潜在能力を解き放つことを容易にする技術」と定義しています。」(p.30)
コーチングの定義
有意義で重要な目的を達成する能力を引き出す技術。
このようなことが、本書で言うところのコーチングということです。
能力をすべて発揮できているというわけではない人の力を引き出す。
そのための技術が、コーチングということでしょう。
文化相対主義的アプローチ
「文化相対主義の段階では、文化の違いは避けて通れないものと認識し、あなたの世界観が、すべての人々にとっての現実の中心ではないことを自覚します。それによって脅威と感じるのではなく、従来認識はしていたものの否定的な評価を下していた(第2段階)文化的差異に好奇心を持ち、それらを懸命に学ぼうとします。」(p.76-77)
文化の差異を学ぶ
文化の違いを、否定的に捉えるのではなく、肯定的に学べるものとして捉える。
こう考えることができると、潜在能力を引き出しやすくなるでしょう。
否定的に捉えていたら、異文化から改善案を得ることなどもできないでしょう。
文化的な差異から学ぶ。そういう姿勢が文化相対主義的アプローチということです。
▼取り入れたいと思ったこと
本書では、後半部分で、普遍主義者と特殊主義者、情緒的と中立的といったように、真逆のモノの見方とどうやって付き合うかという話が書かれています。
両方とも、メリット、デメリットがあります。
それらを理解した上で、どのように考えるのか。
こんなことも考えることができるので、参考になりました。
差異を活用する
違うもの。
これをどうするか?
いくつかアプローチがあると思います。多様なアプローチができるようにしておくと、環境の変化にも対応しやすいでしょう。
異文化や自分と意見が違う人。
そういう人たちとうまくやっていく方法を考える際に、参考になる本です。
コーチング・アクロス・カルチャーズ
文化相対主義的なコーチングについて書かれています。
多文化におけるコーチングを考えたい方に参考になります。
コーチングを改善したい方にも参考になることがあると思います。
読んでみてください。
▼ あわせて読みたい ▼
『誰でも年収1000万円! 稼げるコーチ・カウンセラーになる方法』中村 博(著)
『一瞬で自分を変える法―世界No.1カリスマコーチが教える』
アンソニー・ロビンズ(著),本田健(翻訳)
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
▼ おすすめしたい方 ▼
文化相対主義的なコーチングを学びたい方。
コーチ。
★『コーチング・アクロス・カルチャーズ』フィリップ・ロジンスキー
コーチング・アクロス・カルチャーズ 国籍、業種、価値観の違いを超えて結果を出すための7つの枠組み
- 作者: フィリップロジンスキー
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2015/02/01
- メディア: Kindle版
★【今日の「本をチカラに!」】
文化の差異を学んでいますか?
⇒ 文化相対主義的アプローチをしていますか?