⇒『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見一郎(著),古賀史健(著)
■アルフレッド・アドラー
アルフレッド・アドラー氏の考えなどについて、対話形式で書かれています。
アドラー氏の哲学、考え方などについて、わかりやすく書かれています。
▼ ここに注目 ▼
「人は、ほめられることによって「自分には能力がない」という信念を形成していくからです。」(p.202-203)
■ほめることのデメリット
ほめることで、相手がほめられてうれしくなって、やる気になる。
そういう面があります。これは、ほめることの「メリット」でしょう。
一方で、ほめられるということで、相手の評価に自分を過度に委ねてしまうと、評価されないこと、評価されない自分を卑下してしまうこともあるかもしれません。
こういう面は、ほめることの「デメリット」でしょう。
だから、ほめることはしない、ということです。
では、どうするか?
ということを知りたい方は、本書を読んでみてください。
▼思ったこと
考え方や見方の大切さを、改めて感じました。
本書で書かれていることは、あまり「常識的」ではないことなのではないかと思います。
それが、有用なときもあるでしょうし、あまり役に立たないこともあると思います。
本書で言われていることが、「真実」ということでもないでしょうし、わたしとは違う考えも書かれていました。
それでも、本書を読んで、自分なりに考えてみる。
そこに、自分なりに見えてくることがあると思います。
■嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え
アドラー氏の哲学、考え方などについて、わかりやすく書かれています。
アドラー氏の哲学、考え方などを知りたい方が読まれると、参考になると思います。
読んでみてください。
そして、自分なりに考えてみると、今までとは違ったことが見えてくると思います。
▼ あわせて読みたい ▼
『プロカウンセラーが教える「怒り」を整理する技術』
マーシャ・キャノン(著)
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
▼ おすすめしたい方 ▼
アルフレッド・アドラーの考え方を学びたい方。
ビジネスパーソン。
★『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』
岸見一郎(著),古賀史健(著)
★【今日の「本をチカラに!」】
人は、ほめられることによって「自分には能力がない」という信念を形成していく(こともある)
⇒ 人をほめていませんか?
追記:
この本が売れたことによって、「アドラー心理学」がこれまでよりも広く認識されるようになりました。
しかし、それほど有効に使えていないような気もします。
「嫌われる勇気」を持って、実際に嫌われても仕方がないというところがあるのかもしれません。
「自分であることにこだわる」になってしまうからでしょうか。人間関係へのアプローチは、他にもあるような気がします。