『プロジェクトの失敗はだれのせい? ~紛争解決特別法務室“トッポ—"中林麻衣の事件簿』細川 義洋
プロジェクトの失敗はだれのせい? ~紛争解決特別法務室“トッポ―"中林麻衣の事件簿
- 作者: 細川義洋
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
ITプロジェクトの失敗
ITシステムのプロジェクトがうまくいかない。
そして、開発会社と発注側の企業との裁判になる。
本書は、そんな紛争から、プロジェクトの失敗について学ぶという一冊です。
本書は、小説と解説というようになっています。主に解説のほうから気になったところを紹介します。
ここに注目・言葉・名言
「ユーザーから要件の追加・変更の要望があった際、ベンダーはそれを黙って飲み込むのではなく、そのために必要となる費用をきちんと見積もらなければいけません。」(p.377)
ユーザーから変更の要望があったら、費用を見積もる
ユーザーから要件変更の要望があったら、費用を見積もる。
これは、やはり必要なことですね。
ユーザーは、ITシステムのことをわかっているとは限りません。
そうなると、どれくらいのコストや手間がかかるのかもわからないこともある
でしょう。
何かを変えるということは、費用がかかるということはわかっておいてもらいたいですが、こちらから言わないとサービスでやってもらえると思ってしまうこともあるかもしれませんから。
プロジェクトの中断・中止基準
「契約時点で、プロジェクトの中断・中止基準を設けておくことです。
作業の進捗度合いや欠陥の数、要件変更のために発生する加工工数をプロジェクト開始当初から計測しておき、それがある基準を超えたら問答無用で再計画を立てる、あるいは中止してしまうということを、契約書で合意しておくことです。」(p.390)
中断・中止基準を決めておく
プロジェクトの中断・中止を決める。なかなかできないことかもしれません。
だから、プロジェクトを始める前に、中断・中止の基準を決めておくと良いということです。
たとえば進捗の遅延などを基準とするなどが紹介されていました。
さらに詳しく知りたい方は、本書を読んでみてください。
取り入れたいと思ったこと
一緒に作っていく。プロジェクトを行う時には、そういうチームを作れるとうまくいきやすいでしょう。
あらかじめ、予想ができる問題には、できるだけ対処できるようにしておきたいものです。
しかし、全ては予想できないですから、協力できるようにしていくことが大切ですよね。
あわせて読みたい
『世界を動かすプロジェクトマネジメントの教科書』佐藤知一
世界を動かすプロジェクトマネジメントの教科書 ~グローバルなチャレンジを成功させるOSの作り方
- 作者: 佐藤知一
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/09/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
その活動はどういう目的と目標があるのか? その活動には、どういう目的と目標があるのか? この点について探る。 これを、「ミッションプロファイリング」と呼ぶということです。 ここをはっきりさせると、どんなプロジェクトかわかってきますね。
『世界を動かすプロジェクトマネジメントの教科書』佐藤知一 - ビジネス書をビジネスのチカラに
プロジェクトマネジメント。一筋縄ではいかないところがあるとは思います。
しかし、基本を知っておくと結果も変わってくることでしょう。
こちらの本も合わせて読まれると、参考になると思います。
『プロジェクトの失敗はだれのせい? ~紛争解決特別法務室“トッポ—"中林麻衣の事件簿』細川 義洋
プロジェクトがうまくいかない、失敗する。
そういうならないようにしたいものですよね。
本書では、失敗の原因になりそうなことを、物語形式で書かれています。
プロジェクトの失敗を減らしたい方が読まれると、参考になると思います。
おすすめ度
★★★★☆
プロジェクトの失敗はだれのせい?ということで、プロジェクトの失敗の
原因などについて、物語形式で書かれています。
解説もあります。
プロジェクトの失敗の理由などを知っておきたい方が読まれると良いですね。
おすすめしたい方
ITシステム担当者。
経営者。
『プロジェクトの失敗はだれのせい? ~紛争解決特別法務室“トッポ—"中林麻衣の事件簿』細川 義洋
プロジェクトの失敗はだれのせい? ~紛争解決特別法務室“トッポ―"中林麻衣の事件簿
- 作者: 細川義洋
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
今日の「ビジネス書をチカラに!」
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