『ニッポンの貧困』中川雅之
貧困
日本の貧困。
まだ身近にあるという人は多くはないのかもしれません。
しかし、本書を読んでみると、そこまで遠くはないのだろうと思えます。
▼ ここに注目 ▼
「貧困は今も確実にこの国を侵食している。存在する場所が路上からネットカフェ、後述する「無料低額宿泊所」、または普通の家庭の中に移り、見えにくくなっただけで、今もじわじわと広がっている。」(p.23)
貧困は広がっている
どうも貧困は広がっているようです。
今後、何も手を打たないでいれば、さらに広がっていく懸念がある。
そういうことが本書を読むとわかってきます。
慈善ではなく投資
「個人の善意だけに頼っていては、貧困をなくすことはできない。貧困を放置することは、社会的なリスク増、コスト増を招く。必要なのは、貧困に対する対策を、「慈善」ではなく、「投資」としてとらえ直すことだ。」
(p.176)
投資としての貧困対策
貧困対策を行っていくことで、貧困に陥る可能性が低くなっていく。
こういうことがあるということです。
そうなれば、社会的に安定もするでしょうし、何よりも、個人がやりたいことをできるような社会になっていくはずです。
そう考えると、慈善というよりも、未来への投資と考えるほうが良いのではないか。
これは、うなずける点でした。
▼思ったこと
貧困対策が投資として機能するように、仕組みを考えて、実現する。
こういうことが大切なのだろうと、本書を読んで思いました。
わたし個人が何かできるかはちょっとまだわかりませんが、そのような取り組みに興味を持ってみるというのは、まずできることだろうと思います。
ニッポンの貧困
日本の貧困。
これから多くなっていくのか。それとも減っていくのか。
そんなことに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
▼ あわせて読みたい ▼
『貧困の終焉―2025年までに世界を変える』ジェフリー サックス (著)
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆
▼ おすすめしたい方 ▼
日本の貧困について考えたい方。
ビジネスパーソン。
★『ニッポンの貧困』中川雅之
★【今日の「ビジネス書をチカラに!」】
投資としての貧困対策
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