『すぐ感情的になる人』片田珠美
本の目次
第1章 感情的にならずにはいられない人
第2章 なぜ、こういう人が生まれるのか?
第3章 もしかしたら病気かもしれない
第4章 すぐ感情的になる人を生みだす環境
第5章 怒っている人に対してやるべきこと、やってはいけないこと
第6章 処方箋―うまく怒る方法
感情は大切だけれども
感情は大切でしょう。
しかし、ネガティブな感情ばかりで過ごしていたら、周りにいる人は嫌になって来るでしょうし、自分も当然嫌な気持ちですよね。
本書では、そんなすぐ感情的になる人は、どんな人なのか、そして、どう対応すると良いのかということが書かれています。
怒っている人にどう対応すると良いのか?
「怒っている人に対処するための三段階」(p.155)
第一段階 聞く
第二段階 怒っている人の状況を理解しようとする
第三段階 別の見方もできることを伝える
怒っている人への対処法
怒っている人にどう対応すると良いか?
段階を追って、対応すると良いということです。
聞いて、理解して、別の見方を伝えるということです。
3段階の、別の見方を伝えるのは、第一段階、第二段階を経てからということです。
怒っている人に、いきなり、こんな見方もできると言っても、そう見えないから怒っているわけです。
聞いて、理解したうえで、見方をうまく伝えないと、むずかしいですね。怒りが静まって、しばらくして別の日などに伝えると良いのではないでしょうか。
そうしないと、怒りが収まっていたとしても、また怒りが再燃してしまうかもしれませんから。
怒っている人に、やってはいけない対応
「怒っている人に対してやってはいけないこともある。それは、主に次の三つ
である。
1 怒りを封じ込めようとする
2 こちらに落ち度があっても認めない
3 相手の振る舞いを模倣する」(p.164)
相手の真似しない
こういったことは、怒っている人に対して行うと、火に油を注ぐことになって
しまいかねません。怒りを、なんで怒るんだ?と怒らないように指摘されたら、ますます怒りたくなるかもしれません。
こちらが間違ったことをしてしまったのに、謝らなかったら、なんで謝らない!と、さらに怒りが増してしまうこともあるでしょう。
また、相手のマネをすると、バカにしているのかと、ますます怒ってしまうというのはありますよね。
同じことを言い返すと言ったことは、してしまいがちではないでしょうか。相手が怒っているからといって、過去の似たような話を持ち出したりするのも、話が複雑になって、怒りが収まらないといったことになってしまうかもしれません。
マネなどはやめてほうが良いですね。
取り入れたいと思ったこと
感情は抑えつけない。どこかで発散する。
こういうことも大切ということでした。
抑えつけた感情は、どこかで出てくる。だから、感情は、いっとき抑えつけたとしても、どこかで吐き出すと良さそうですね。まあ、感情は思考の結果なので、思考を変えるというのもありだと思いますが、発生した感情を抑えたなら、別のところで、誰かの迷惑にならないタイミングで吐き出すと良さそうですね。
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おすすめ度
★★★★☆
『すぐ感情的になる人』ということで、感情的になる人はどういう人か、
そして、そういう人にどう対応するかということが書かれています。
感情との付き合い方を考えたい方に、参考になると思います。
おすすめしたい方
感情的な人とどう付き合うかを考えたい方。
ビジネスパーソン。
『すぐ感情的になる人』片田珠美
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
怒っている人には、話を聞いて、理解する
怒っている人に、どんな対応をしていますか?