『戦後経済史』野口悠紀雄
戦後日本の経済
第二次世界大戦後の日本経済について、本書では書かれています。
戦後の経済史を知ることで、今とこれからの日本の経済を知ることができる。
ということで、戦後経済について書かれています。
▼ ここに注目 ▼
1940年体制史観
「戦後経済の復興とは、戦時下で確立された40年体制が実現した最初の成功であり、続く高度経済成長期に向かっての、重要なステップであったと言えます。」(p.073)
1940年体制史観
戦時期の1940年にできた経済システム。
これが、その後の戦後の経済復興でも働いた。
1940年頃にできたシステムが、その後の日本の経済復興につながるということです。
日本型システムの礼賛が定着する
「1980年代の後半から90年代にかけて世界経済の基本的な条件が転換していく際に、戦時的な体制への無条件の礼賛が、日本経済が大きな環境変化に適切に対応できなかった原因を作ったと、私は考えます。」(p.173)
過去の成功体験が
過去の成功体験が、その後の2000年代、10年代の日本の変化を阻んでいる。
こういうことです。
世界は変わっているのに、過去に成功した同じ方法で対応しようとして、うまくいかない。
変わる必要があるということで、基本的には、新しい産業を作る必要があるということです。
▼思ったこと
細かいところで、意見が違うという人はいるのだろうと思いますが、大きなところでは、本書で言っているようなことがあるのだと思います。
ただ、処方箋というか、新しい産業を作るというのは、簡単ではないでしょう。
この方向性をどうやって進めるのか。これがわからないですし、わかってもできるのかどうなのか。
簡単ではなさそうだと思います。
戦後経済史
第二次世界大戦後の日本の経済史について書かれています。
戦後の日本の経済を知ることで、今とこれからの日本の経済を考えることにつながるでしょう。
これからの日本の経済を考えたい方が読まれると、参考になると思います。
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▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆
▼ おすすめしたい方 ▼
日本の戦後経済を知りたい方。
ビジネスパーソン。
★『戦後経済史』野口 悠紀雄
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