『労働時間革命 残業削減で業績向上! その仕組みが分かる』
今や労働時間削減は経営戦略。8カ月間で残業時間が半減。利益も前年比162%にアップした会社も。稼ぐ力を強化したい経営者必読の書! 豊田通商/損害保険ジャパン日本興亜/JTB/さいたま市ほか、900社以上にコンサルティングを提供する著者が、飛躍的に業績を上げた企業事例とノウハウを一挙紹介。
本の目次
序章 「長時間労働の是正」が国家の重要施策になるまで
第1章 長時間労働は「勝つための手段」ではなく「負けている原因」
第2章 課題山積、仕事は増え、人は減らされている職場でも労働時間革命は起こせる
第3章 労働時間革命に効く万能薬はないが、不可能な職場もない
第4章 労働時間革命が出生率を上げる
第5章 労働時間革命は一人ひとりがすぐに始められる
終章 国家予算を膨張させないために、今すぐ労働時間革命を
労働時間を減らす
労働時間が長いと、生産性が悪いですよね。
本書では、労働時間を減らす、残業時間を削減するための方法や考え方が書かれています。
ここに注目・言葉・名言
「長時間労働は「勝つための手段なのだから働き方を変えるなんて無理」なのではなく、長時間労働は「負けている原因なのだから、今すぐに変えないと永遠に勝てない」のです。」(p.25)
長時間労働は、負けている原因
長く働けば、コストはあがります。それで、売り上げが増えれば良いかも
しれませんが、価値のないものには、お客様はお金を払うということはない
でしょう。
そう考えると、短い時間でも価値があるものをつくって、提供することが
できること。付加価値を高めることが、大切です。
長時間労働だと、これができるかというとどうでしょうか。
質の問題になるので、時間では測れませんし、長く働けば良いというもの
でもありません。
勝つ要因にはなっていないということですね。
量から生産性勝負へ
「業績が上がって、子どもの生まれる数が増える。しかも「およそ倍」という、国なら喉から手が出るほど欲しい数字でした。こうした現象は、まさに日本社会が実現したいことなのですが、それをもたらしたのは「長時間労働の是正」だったというわけです。」(p.151〜152)
リクルートスタッフィングの事例
株式会社リクルートスタッフィングの事例から、こういうことが実現できた
ということです。
長時間労働をやめて、時間当たり生産性を高めるようにし、残業を減らした。
こうしたところ、業績も上がったそうです。そして、子どもも多く生まれた。
短時間で、どれだけ効率的に働けるか。そう考えると、違ったアイデアが出てきて変わっていくのですよね。
長く働けばいいと思っていると、頭を使わない、使えなくなっていくところがあると思います。短い時間でも業績をあげるには?と考えるところからでしょう。
取り入れたいと思ったこと
わたし自身は、労働時間は、以前より短いです。
これ以上、短くしようとは思っていませんが、同じ時間で、もっと生産性を高められないかは考えたいと思っています。
このあたりは、頭をもっと使いたいですね。
あわせて読みたい
『仕事のムダを削る技術』こばやしただあき
短時間で仕事を終わらせると決める まず、短時間で仕事を終わらせると決める。 これが何より大切です。 わたしが長時間働いていたときは、仕事が多かったというのはあるのですが、短時間で仕事を終わらせようとは、まったく思っていませんでした。
1日12時間労働を4時間にした6つのステップ『仕事のムダを削る技術』【本・読書】 - ビジョンミッション成長ブログ
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自分でできる、時短の方法を知りたい方は合わせて読んでみてください。
考え方やサイクルが、参考になるはずです。
『労働時間革命 残業削減で業績向上! その仕組みが分かる』小室淑恵
企業レベルで、どうやって時短が実現できるかといったことが事例とともに書かれています。
やはり、経営トップと現場が協力することが大切なのだと、あらためて思いました。
全員が同じ目標を持って取り組めれば、変わりますよね。
おすすめ度
★★★★☆
時短、残業削減、その重要性などがわかります。
事例とともに書かれているので、わかりやすいです。
ここから、自社でどうやっていくかを考えてみると良いと思います。
おすすめしたい方
人事担当者。
経営者。
今日の「ビジネス書をチカラに!」
量から生産性勝負へ
生産性を高めていますか?