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『パクリ経済―コピーはイノベーションを刺激する』


『パクリ経済――コピーはイノベーションを刺激する』カル・ラウスティアラ,クリストファー・スプリグマン

パクリ経済――コピーはイノベーションを刺激する

パクリ経済――コピーはイノベーションを刺激する

  • 作者: カル・ラウスティアラ,クリストファー・スプリグマン,山田奨治(解説),山形浩生,森本正史
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2015/11/26
  • メディア: 単行本

パクリ、コピー

コピー。真似る。そういうことが、イノベーションや経済を刺激することが
ある。

本書では、そのようなことがどのように起こるのかについて書かれています。

日本は、海外のものを上手に真似て、ときにはコピーして、発展してきました。
このため、本書で言われていることは、日本人にとっては、ある意味、そこまで新しいことはないかもしれません。

しかし、また、21世紀になって、著作権などの権利保護がないと、発展できないのではという話もあります。
このあたりに興味がある方にとっては、おもしろく読める一冊ですね。


ここに注目・言葉・名言

「私たちの主要メッセージは、楽観的なものだ。驚いたことに、創造性はしばしばコピーと共存できる。そして条件次第では、コピーが創造性の役に立つことさえあるのだ。」(p.14)

コピーと創造性

そのままコピーする。パクる。

そういうことが、創造性と共存できることもあるということです。

海賊版などは、そのようなことはないでしょうけれど、条件によっては、創造性やイノベーションを促すことになるということです。

これも、真似ることが学ぶこと、という考え方があるように、そこまで日本人は、真似ることについては厳しく考えていなかったりしますね。

改善には、真似ることが必要だというのは、多くの日本人が知っていることではないかと思います。

オープンソース

「さらにほかの創造産業では、イノベーションのコストを下げるオープンソース方式の持つ力を重視している――そしてそれによりイノベーションを増やしている。」(p.256)


コピーを促して、イノベーションを増やす

リナックスなどの、オープンソースのソフトウェアでは、コピーを促すことでコストを下げて、イノベーションを増やしているということです。

このような方法で、イノベーションを増やして、コストを下げることもできますね。

「無償であること」で広めやすくはなるでしょう。

あとは、どこで利益を得るかということになるわけですが。

取り入れたいと思ったこと

イミテーション。コピー。

こういったものとどう付き合うか。そういうことが書かれているので、興味深く読むことができます。

わたし個人は、まるまるそのままの「パクリ」は良いとは思っていません。

真似て、さらに改善する。そういうのはありますよね。そういう方向で、コピーというものには、付き合えると良いと思っています。


『パクリ経済――コピーはイノベーションを刺激する』

コピーやイミテーション。こういうものが、経済やイノベーション、創造性にどんな影響があるのか。

本書では、その分析とコピーとの付き合い方のヒントなどが書かれています。

「パクリ経済」。まるまるパクるのはどうかと思いますが、コピーなどとの
有益な付き合い方などを考えたい方が読まれると、参考になると思います。

 

▼ あわせて読みたい ▼

『コピーキャット: 模倣者こそがイノベーションを起こす』
 オーデッド・シェンカー(著)

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  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2013/02
  • メディア: 単行本
 

 

『パクリ経済――コピーはイノベーションを刺激する』カル・ラウスティアラ,クリストファー・スプリグマン

パクリ経済――コピーはイノベーションを刺激する

パクリ経済――コピーはイノベーションを刺激する

  • 作者: カル・ラウスティアラ,クリストファー・スプリグマン,山田奨治(解説),山形浩生,森本正史
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2015/11/26
  • メディア: 単行本

▼ おすすめ度 ▼

  ★★★★☆

パクリ経済ということで、コピーやイミテーションが産業やイノベーション
に与える影響などが書かれています。
イノベーションとコピーの関係などを考えたい方が読まれると良いでしょう。


▼ おすすめしたい方 ▼

コピーとイノベーションの関係に興味がある方。
経営者。

★今日の「ビジネス書をチカラに!」

創造性はしばしばコピーと共存できる

 ⇒ どのようにコピーと共存しますか?