『脳科学は人格を変えられるか?』エレーヌ・フォックス
人格を変える
性格や人格は変わらない。変わりにくい。
そういうことがよく言われています。たしかに簡単に変わるというものではないかもしれません。
では、変えられるのでしょうか?
本書では、脳科学の知見から、人格を変えられるかどうかについて書かれています。
▼ ここに注目 ▼
快楽や恐怖の回路も変化させられるのだろうか
「脳の可塑性についてのこれまでの研究はおおかたが、記憶力の向上や注意の範囲の拡大、あるいは運動技能の向上など、認知的な技術にばかり集中してきた。だが、悲観や楽観の根底にある神経回路もまた修正が可能なのではないかという、刺激的な可能性があらたに浮上している。」
(p.214)
悲観と楽観の神経回路も修正が可能
物事を悲観的にとらえるか、楽観的にとらえるか。
この脳の神経回路も修正が可能だろうということです。
脳の回路、回線が、人によって異なる。
このため、同じものを見たときでも、捉え方が変わる。
ポジティブにとらえるか、ネガティブにとらえるか。
ここで感情も行動も変わってきます。
脳の回路を変えられるとしたら、感情も行動も変えられる。
こういうことがわかってきたということです。
▼思ったこと
脳などの働きで、人格が作られていく。
脳のつながり方を変えられるとしたら、人格も変えやすくなる。
こういうことがわかります。
ポジティブな人格なのか、ネガティブな人格なの。
勝手に決まってしまうのではなく、どのように生きたいのかで選択できるとしたら良いですね。
脳科学は人格を変えられるか?
脳を知ることで、人格を変えやすくなる。
そういことはあるでしょう。
本書では、脳科学の知見から、ポジティブ、ネガティブな性格をどのように変えられるのかといったことが紹介されています。
脳科学や人格について考えたい方が読まれると、参考になると思います。
読んでみてください。
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▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
▼ おすすめしたい方 ▼
人格の変え方について興味がある方。
ビジネスパーソン。
★『脳科学は人格を変えられるか?』エレーヌ・フォックス
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⇒ 脳科学は人格を変えられるか?