『鈴木さんにも分かるネットの未来』川上 量生
ネットの未来
本書のタイトル『鈴木さんにも分かるネットの未来』の鈴木さんとは、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーのことです。
鈴木敏夫氏にもわかるように、KADOKAWA・DWANGOの代表取締役会長の川上量生氏がインターネットの未来を説明したということです。
▼ ここに注目 ▼
ネット住民とはなにか
「ぼくは、ネットを理解するためには、まずネットを利用している人には二種類の人種がいることを知るべきだと主張しています。ネットをツールとして利用する人か、ネットに住んでいる人かです。」(p.17)
ネット住民
ネット住民とは、ネットの世界が主になっている、そんな人たちのことということです。
一方で、ビジネスなどでネットをツールとしてだけ使っている人もいる。
こういう違いがある。
この違いがわかると、まずは、ネットを理解しやすくなるということです。
コンテンツの相場
「結局のところコンテンツの相場というものは、人間が社会的にそのコンテンツにどれだけ依存しているかによってバランスが決まるというのがぼくの考えです。」(p.86)
コンテンツの価格
コンテンツの価格、相場。
それは、その市場を構成する人たちが、そのコンテンツにどれだけ依存しているかで決まるということです。
そして、違法コピーのせいで、コンテンツの価格が下がるということも書かれています。
無料で手に入るなら、違法コピーを買う人がいるので、安くなる。
やはり、こういうことはあるのでしょうね。
▼思ったこと
本の未来についても電子書籍などとの関係で書かれています。
やはり、紙としての本は厳しいのでしょうね。
全部なくなるわけではないでしょうけれども、そうなると、書店が厳しくなっていくことが予想されます。
これも、紙の本に依存しなくても、電子書籍で良いという人が増えると、そうなっていく、ということなのだと思います。
鈴木さんにも分かるネットの未来
ネットの未来についてわかりやすく書かれています。
未来のことですから、必ずしも本書で書かれているようになるわけではないところもあるでしょう。
それでも、未来がどうなるかを考えることで、今どうすると良いかを考えると、行動が変わってくるでしょう。
ネットの未来を考えたい方が読まれると、参考になると思います。
読んでみてください。
▼ あわせて読みたい ▼
『ほんの1秒もムダなく片づく 情報整理術の教科書』根岸 智幸
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
▼ おすすめしたい方 ▼
ネットの未来を考えたい方。
ビジネスパーソン。
★『鈴木さんにも分かるネットの未来』川上 量生
★【今日の「ビジネス書をチカラに!」】
コンテンツの価格、相場は、そのコンテンツにどれだけ依存しているかで決まる
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