『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』
ロバート・ビスワス=ディーナー,トッド・カシュダン
ネガティブな感情
ポジティブ思考、ポジティブでいることが大切。
たしかに、そういう面があります。
しかし、ネガティブな感情は、不要なのでしょうか。
本書では、ネガティブな感情も活用することが、より成功に近づくということについて書かれています。
▼ ここに注目 ▼
「人間に与えられた自然な感情をすべて活かせる人、つまりポジティブ感情もネガティブ感情も受け入れて幅広く活用できる人が、もっとも健全であり、人生において成功する可能性が高い。」(p.9)
ポジティブもネガティブも
ポジティブな感情にもメリットがあります。ネガティブな感情にもメリットがあります。
それらを活用できたほうが、どちらかしか活用できないよりも、全体として生きているということになります。
両方使えたほうが、現実に対応できますよね。「成功」しやすくなるわけです。
たとえば、人を嫌いになる。そういうこともあるでしょう。
ただ、なぜ嫌いになるのかは知っておくと、対処法が変わってきますよね。
人を嫌いになる理由を知りたい方は、こちらの本が参考になります。
快適中毒
「エアコンをつけて感じる快適さがやがて心理的なものに置き換えられ、怒り、自信のなさ、諦め、不安定さ、退屈などの内面の不快感もまた、あってはならない耐えがたいものであるかのように思えてくる。これがアメリカ人特有の「快適中毒」の症状である。」(p.52)
快適さを過剰に求める
快適な状況を続けていると、それらを過剰に求めるようになって、「快適中毒」になることがあるということです。
不快なことを「悪」であるかのように思って、過剰になくそうとする。
そこまでネガティブなことではないことも、気になって、なくそうとしてしまう。
潔癖症の人が、ちょっとした汚れに耐えられない、というのと似ているかもしれません。
ポジティブも、行き過ぎると中毒になってしまって、おかしなことになるということです。
▼思ったこと
ネガティブも活かす。
そういう考え方、気持ちでいると、まずは良いのではないでしょうか。
もっと詳しいことを知りたい方は、本書を読んでみると、ネガティブも活かすということの意味がわかると思います。
ネガティブな感情が成功を呼ぶとしたら
ネガティブな感情が成功を呼ぶとしたら、ポジティブが大切と言われていたのは何だったのか。
と思ってしまうかもしれませんが、両方が大切ということです。
では、ネガティブ感情も大切というのは、どういうことか。
知りたい方は、読んでみてください。
▼ あわせて読みたい ▼
『人間アレルギー なぜ「あの人」を嫌いになるのか』岡田尊司
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
▼ おすすめしたい方 ▼
ネガティブ感情について考えたい方。
ビジネスパーソン。
★『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』
ロバート・ビスワス=ディーナー,トッド・カシュダン
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ネガティブな感情にもメリットがある
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